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フルリモート開発した発想文具「むちゃぶりノート」で学んだこと〜クラウド働き方改革のススメ13〜

一昨日からMakuakeで応援購入スタートした、発想トレーニング文具「むちゃぶりノート」。おかげさまでご支援100名様を超えました。

フルリモートで制作されたプロダクト

このノートは2020年6月にスタートしてから、コロナ禍で関係者が直接一度も会わずフルリモートで開発されました。

しかも1年の制作期間内に作ったプロトタイプの数は、形にしたものだけでも6つ、考案されたものは10種以上になります。

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これだけのアウトプットを生み出せた理由には、リモート環境が整ってきたという要素は勿論ありました。

特に地方から接点を持つことは難しいはずの東京のゲーム作家、米光一成先生との繋がりはTwitternoteで、その後の打ち合わせはFacebook messengerのビデオ通話でした。

特にFacebook messengerはビジネスで繋がりが作りやすいので、打合せに使える機能が拡張されたことで、Google meetzoomより手軽に使えたのが良かったです。

しかし、今回フルリモートでの商品開発が実現したのにはリモートサービスほかに、3つの要素があったと思います。

リモート開発を可能にした3つの要素

まず今回、開発の依頼をした側が生産能力を持った地方のメーカー(印刷会社)だったのは、開発を進める上でプラスの要素でした。

リモートでの打ち合わせで形になりそうなアイデアが出た時、すぐにオンデマンド印刷でプロトタイプを形に出来ました。
そして郵便で、関係者にリアルにシェアし、翌週の打合せでフィードバックするという高速開発サイクルが実現しました。

次の要素は、グラフィックデザイナーさんに定期的にリモートミーティングに参加していただいて、アイデアをすぐ印刷できるデータにしていただけたことです。

ただこれは開発期間が長期になると、デザイナーさんに大きな負担を掛けることになります。
今回は特に新しいジャンルへの挑戦だったこともあり、企画者側のディレクションの大切さを痛感させられました。

振り返って沢山の素敵なプロトタイプデザインをしてくださった、グラフィックのたかみまことさんには感謝するばかりです。

最後に3つ目の要素は、出来たプロトタイプを使って、さらに新しいアイデアを出せたことです。

今回、「実用的だけどゲーム的なアイデア発想ツールをつくる」ことをテーマにしていたことで、共同開発をお願いした米光先生の本にもあるように、プロトタイプが出来るたびに、アイデアを上乗せする発想が出てくるサイクルが生まれました。

このサイクルがなければ、今ある「むちゃぶりノート」のカタチにはなりませんでした。

改めて米光先生の発想ノウハウの力を感じた1年間でした。

ただ次々と上乗せアイデアが出てくるので、終わりが見えなくなる可能性があるのは今後の課題です。

リモートでも商品開発と流通が出来る地方メーカーの姿が見えてきた

今回開発した「むちゃぶりノート」は、ゲームのようにチュートリアルと実践が混在した作りになっています。
これは本のようであり、文具のようであるため、どのような商流に乗るのか分からない商品です。

しかし、現在先行販売中の応援購入サービスのMakuakeに出会い、地方メーカーの新しい流通のカタチが見えてきた気がします。

それは、今まで流通に合わないタイプのため開発できなかった新しいコンセプトの商品を、アタラシイものばかりが集まるMakuakeのようなサービスでテスト販売し、量産化して販売できる感触を掴んだらamazonで自社ブランドとして販売するというモデルです。

Makuakeが寄付的なクラウドファンディングから、新しいコンセプトの商品が集まるSNS× ECのようなサービスに変わったことで、量産化出来るなら自社ブランド展開が容易なamazonに繋げて、また新たな商品開発をはじめるという流れを作ることが可能になりました。

現在、社内でも色々な新しいコンセプトの紙文具を制作していて、順次amazonで流通させる予定ですが、この仕組みを新しいコンセプトの紙製品を世の中に出したいという情熱ある方にも活用していただけたら面白いと思っています。

もしどこで売ればいいか分からないけど、
絶対面白くなる!
という紙製品のアイデアをお持ちの方は、
現在実施中のMakuakeでの広報や
準備のノウハウも含めて
amazonでの一般販売まで
サポートさせていただけると思いますので、
ぜひお声がけください!

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