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環境認証マークを使わないSDGs環境活動はじめます。

最近、印刷のお仕事で環境認証マークについてお問い合わせをいただくことが増えてきました。

しかし環境認証マークを使用するのには年間数十万円のお金がかかります。

私たちは、環境負荷の少ない資材や製造方法をするのは大前提として、環境マークの認証にかかるお金を、直接SDGsにも貢献できる環境活動と、海と陸の環境活動に取り組んでいる団体に直接寄付する「BLUE SEA ecology カーボンオフセット」という活動をはじめます!

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環境認証マークとは?

環境認証マークとは、管理された森林の木材を使ったり、環境負荷の少ない材料を使った製品(今回は印刷物)に、各認証団体が認定を行って印刷されるロゴマークです。

本当にたくさんの環境マークがあります。

中でも歴史もあり、有名なものは「FSC認証マーク」や「グリーンマーク」などで、大手企業の商品にはパッケージなどにロゴマークが印刷されています。

意外に普及していない環境認証マークの謎

この環境認証マーク、印刷業界でも昔から認識されているにもかかわらず、実際の印刷物にはほとんど印刷されてきませんでした。

これには、大きな問題が立ちはだかっています。

それは、「認証費用」です!

例えば、FSC認証マークの場合、印刷会社で様々な印刷物にFSCマークを印刷しようとすると、流通管理認証(CoC認証)が必要となります。

このCoC認証とは、CoC認証を受けた紙卸商から購入した認証紙を使用し、認証機関に使用許可手続きを行って、許可が出た企業が適切に管理した印刷物にロゴマークを付けられる証です。

そして、このCoC認証を取得する審査にも、毎年の継続審査にも何十万円の費用がかかります。

しかも、FSC認証はFSC認証された用紙を使うときのみに使用できるロゴマークなので、他にも環境に配慮した印刷の認証制度の「グリーンプリンティング」や、ISOの規格(ISO14024)に則った「エコマーク」など、他の環境対応を行ったロゴマークを印刷しようとすると、それぞれの認証機関に審査費用が掛かります。

では、これらの認証マークを何個取得したら、すべての印刷物に環境認証マークを印刷出来るのでしょうか?

この認証機関への費用は、小規模な印刷会社には重すぎる負担です。

環境マーク認証費用を直接の環境運動へ!

そのため私たちは、環境マーク1つに年間20万円継続審査に支払うなら、直接そのお金で環境をよくする活動をしたいと考えるようになりました。

そうして2010年にスタートした活動が「BLUE SEA ecology運動」です。

https://www.fujii-print.com/bluesea

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「BLUE SEA ecology運動」は、地球温暖化防止と美しい自然を護るための第一歩として、わたしたちが最も身近な瀬戸内の海とそれにつながる陸のより良い環境づくりを目指している運動です。

今までの活動は、1年に一回有志で瀬戸内の海岸のゴミ掃除を行って、「みずしま財団」さんにお願いして参加者に海辺の生き物観察をしていただくという内容でした。

ただ現在は2年前から猛暑と感染防止の観点から中止しています。

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また印刷分野では年賀状の一部のデザインを、年賀状として売上の一部を「みずしま財団」さんに寄付しています。

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「カーボンオフセット」とは、省エネ活動を行ったうえでなお、消滅しきれないCO2を環境保全活動の推進、維持などによって相殺消滅しようとする考え方です。

実はこの「カーボンオフセット」にもJ-クレジット制度という、省エネルギー機器の導入や森林経営などの取組による、CO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度があります。

しかし、この制度で購入できるのは身近な活動ではなく、遠く離れた森林や工場での環境活動による削減効果を査定したものです。

わたしたちは、自分たちの身近に感じられることをテーマにして環境活動を行うほうが、熱意を持って取り組めると考えています。


「BLUE SEA ecology カーボンオフセット商品」とは?

そのような考えから、現在わたしたちは、カーボンオフセット年賀状のほかに、一般印刷物にもカーボンオフセットの仕組みを取り入れることで、幅広いお客様と一緒にSGDsの環境目標達成を目指すプログラムを企画中です。

このプログラムでは、わたしたちの活動に共感していただけるお客様の印刷物(封筒や対外請求書などの伝票など)に、BLUE SEA ecologyのマークを入れさせていただき、それによって環境活動に間接的にご参加いただきます。

そして、お客様からのご発注金額の一部を、直接環境活動を行なっている団体様への寄付や、わたしたち自体が直接行う環境活動の資金として使わせていただくことで、SDGsの14番「海の豊かさを守ろう」、15番「陸の豊かさも守ろう」を目指して、17番「パートナーシップで目標を達成しよう」の実践を一緒に行っていただけるプログラムになっています。

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ご賛同いただける方は、ぜひわたしたちが今後行う環境活動に直接ご参加くださるか、ご参加は難しい方は「BLUE SEA ecology カーボンオフセット」印刷物をお使いいただくことで、間接的に環境活動にご参加いただければ幸いです。

今後もいろいろな「BLUE SEA ecology運動」を展開していきますので、ご興味のある方は情報をフォローしてみてください。

いただいたサポートは、さらなる研究のために使わせていただきます。わかった情報は出来る限り公開、発信していきます。