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Vtuberや配信者を目指してなくても、バーチャルの身体がある日常はすごく楽しい!

ZEPETOとかひと昔前で言うアメピグ的なアバターに対して、私も含めた等身が高めの人間のアバターから連想する人ってまずキズナアイちゃんだと思うし、私自身その連想から最初は「こういうアバターはVTuberや配信者を目指す人のためのもの」みたいな無意識の思い込みがあったのですが、実際バーチャルアバターが為し得ることって全然それだけではない、完全に客体として自由に扱える身体があるってこんなに楽しいんだ!と私が気づくまでの話です。

まだ生身の身体しか持っていなかった頃、私にとって私の身体は行動主体や主観でしかなくて、美しいとか醜いとかじゃない、世界でたったひとつだけ、「私」と名乗れる身体だから世界で一番価値があって大切だと思えるものでした。私の人生は最初から今日までずっとFPSじゃなくてTPSだった。

だからなんか漠然と「この身体は私が自分の行動主体としてすごく大切にしている身体であって、他人に客体として差し出すための身体ではない」みたいな感覚があったので、よく知らない人に身体的特徴を指して可愛いとか可愛くないとか言われても「いやこの顔と身体はそもそもあなたに見せるためのものではないので…」と思っていた。
SNSでも元々そんなに自撮りとか自分が映っている動画とか載せるのもそんなに好きじゃなくて、やっぱりそこには「私の生身の身体は他人の目に晒すためにあるんじゃない」みたいな感覚が強くあった。

そしてVRoidで自分のアバターを作って晴れて私はバーチャルで生まれ直しました。元々一緒に住んでいた青空フミちゃんの方が先にバーチャルで活動していたので、フミちゃんの影響もあって、あと動画を撮るよりも圧倒的に手軽ということで写真をたくさん撮るようになりました。お出かけ先でもアバターの自分が映った写真をたくさん撮ってそれをSNSに上げることが日課になりました。それが本当に楽しくて!!!!元々自撮りが苦手だったからいつも出かけても撮るのは風景とか食べ物とかモニュメントの写真ばっかりで、プロじゃないから特に写真に個性が出るわけでもなし、そういう写真をSNSに上げてもなんか別に誰にとってもそんなに面白いものではないよな~みたいな気持ちにいつもなってました。でもアバターの自分の身体ができてからは出先で自撮りするのもそれをSNSに上げるのもめちゃくちゃ楽しくて、そこに映ってる自分の姿を褒めてもらえることも素直にうれしくて、わ~~完全に客体として扱える自分の顔や身体があるって、こんなにすごく楽しいことなんだ!!!とそこで初めて知りました。

ツイッターに上げてるリアルワールドお出かけ日記は全部noteにもまとめてるからぜひ見てね!!私のルックスの変遷や自撮り技術向上の歴史もわかっちゃう


この自分の体験を通して、バーチャルアバターはVtuberや配信者志望の人のためだけのものじゃなくて、ただ自分の日常を普通に楽しむためのものであってもいいんだ!と気づけた。じゃあ私はこれからこの自由な顔や身体で何をしたいだろう、何が出来るだろう、とひとつひとつ試したり遊んだりしている内に「バーチャルファッショニスタ」という肩書にたどり着いて、今に至っています。

私のようにコーデを組んで写真を撮ることを楽しむ人、バーチャルアバターやお洋服、ワールドやアイテムを作るのが好きな人、バーチャルにまつわるアプリやサービスを作るひと、詩や短歌を書く人、音楽を作る人、自アバターを持ち込めるVR空間でのお出かけやコミュニケーションを楽しむ人、もちろん配信や動画製作をする人も、みんなただ自分がやりたいことや好きなことをやりながら、バーチャルとかVRChatとかVRoidとかそういう共通のキーワードを元にゆるやかに繋がっている、というのが私から見えている世界です。

だからもしかしたら私のように、生身の自分の顔身体をSNSで自分のアバターとして使うことにしっくり来なかったひとはバーチャルの自分の顔身体を持ったら新しい楽しいとか好きに出会えるかもしれないし、今まで自分で全然才能と気づいてなかったことが「あ、私のこれって実は才能だったんだ」って気づける機会になるかもしれないし、そうなったらバーチャルの世界もより豊かに楽しくなるだろうなって予感があって、それもあるから私は自分の存在がxRとかVRとかVRChatとかって言葉から一番遠いところまで届いたらいいなと思ってます。だから逆説的にそのことをより広く、遠くまで届けるためにはまず自分が「バーチャルの顔と身体を得たことで、Vtuberや配信者としてじゃない新しい可能性を拓いていった人」になれたら本当はそれが一番良いんだけど、でも私にその才があるかというと全然自信はないからただ自分ができることをやるだけで、私にとってはその一つがミスiDにエントリーすることでした。

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