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だれかの心に届くなら

今日、夫と些細な記憶違いで言い争いになり、真相を確かめるべくずっと放置していた小説のアカウントを開いた。
そちらにはかなり昔のツイートや写真がある。

すると、昔書いたこの小説が知らない人にポストされている通知がきていた。

ポスト(ツイート)してくれたのは鳥を飼っている方だった。単語で色々検索しているときに引っかかって目にとまり読んでもらえたのだろう。
嬉しい。

この『鳥はどこへいった』という作品は、小説のアカウントで相互だった方が大切に飼っていた鳥を逃がしてしまったようすを見ているときに思い浮かんだお話である。
全てフィクションだが、ところどころは旧Twitterで実際に繰り広げられていたやりとりを参考に書いた。

久しぶりに読んだらとても良い小説だった。
わたしが好きな物語だった。

小説家になりたいと一生懸命書いていた時期があった。
そう簡単に小説家にはなれないと気づいてから、ネットで読みやすい話を書くようになり、noteに投稿していた。
作家としてデビューしたり、何かの賞をとったりしなくても、だれか一人でもいいから読んでくれた人の心に残ればいい。そう思っていたものだ。

新しく小説を書かなくなって何年も経つ。
それでもこうやって誰かの目に留まり、心を動かしたのだとしたら、
ただただ、嬉しい。


そういえば夫との記憶違いの言い争いは、お互いにどうでもよくなった。
夫婦なんてそんなもんである。



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