■ダンサー人生[第六十二話]
あなたは、自分の中の「本当の姿」を知っていますか?そして、その本当の自分に変身する鍵を手に入れましたか?誰も知らない、本当の自分に会いたいですか?yesであれば、この話(ストーリー)をヒントに、本当の自分に会う鍵を見つけてください。■■■
★expgとは、EXILE professional Gim の略で、ダンスボーカルグループのEXILEが所属する事務所LDHが運営開始した、ダンス、ボーカル、アクターを養成するスクール
純粋に、今現在の実力を確認することは、とても難しいことなのだろう。実際に、プロダンサーになったとき、大人に混ざって仕事としてダンサーをやることになる。小学生だが、まさにプロダンサーだ。子供だからと言って一切の甘えは許されないし、実際のステージイベントでは、限られた時間の中でリハーサルをこなしていく必要がある。リハーサルで、「覚えられなかったから、もう一度リハーサルをやりたい。」なんてこともできないのだ。また、演出上、急な振り付けの変更や構成の変更等は、常に起きうること。これらに対処出来てはじめて、プロといえる。実際の顔合わせリハーサル前に、このようなことを念押しされた。想いだけでは、プロダンサーには、簡単にはなれないのだ。オーディションに合格したからと言って、すぐにプロということはない。すべての、リハーサルをこなし、最終リハーサルまでに着実にステージ演出を仕上げていく必要がある。突然のオーディションが行われてから、数週間後の土曜日午前中、expgから一通のメールが届いた。それは、はじめての、プロステージのオーディション合格の通知と、イベントの参加の意思確認だった。私たち家族は、歓喜した。長年の夢が、長い長い道のりの結果、つかむことができた。しかし、オーディションに合格したのは、小学六年生の長女のみだった。二歳年下の長男は、ダメだった。だが、長男は、お姉ちゃんの合格を一緒に喜んでくれた。この状況に私たちは救われた。すぐに、イベント参加の意思表明として、メール返信を行った。その日のうちに、参加意思表明に対して、正式にイベント出演へのエントリーを行ったことの連絡が届いた。その連絡メールには、今回の出演イベントについての、出演者説明会開催の案内と、出席依頼が示されていた。しかし、このイベントに関するすべてのことは、説明会会場で公表する。とあり、詳細は全くわからなかった。とても厳重な情報管理といった印象だ。最後の一文にその厳重さを感じた。「今回のイベント出演に関するすべてのことは、本人が出演することも含めて、一切の口外は禁止です。これらのことが、ネット上などでの公開が確認できた場合には、出演の契約解除の判断となることがありますので情報管理には細心の注意をお願いします。また、今回のイベントは、まだメディア公開していないものとなりますので、SNS等での掲載も厳禁です。」
私たちのプロダンサー人生は、この日から怒濤のごとく、加速していった。そして、あの有名アーティストの方々との共演そして、このオーディション合格とイベント出演をきっかけにプロダンサーとして初ステージに立ち、イベント舞台の裏側、秘話など、出演者のみが目の当たりにできる、イベント開催までのリハーサルやハプニング、そしてプロアーティストの凄さなど、とてつもなく多くの経験をすることができた。
イベント出演者への説明会の当日、私たちは、指定された会場に車を走らせた。道のりは、毎回expgにダンスレッスンに向かう通学距離より、さらに遠い、都市圏から少し外れにある、大きな体育館だった。そこは、以前万博博覧会が行われた広大な会場だった。私たちの期待はますます膨らみ、はち切れそうになった。私たちは、今回のイベントがとんでもなく大きなイベントだということを、このあとに知ることになる。
そのイベントとは!
💕あの大きな夢に向かって。
💕夢の実現の年のことだった。
💚人を愛するポイント💙 ●目まぐるしく、いろんな事が次々と決まっていく。イベント出演契約からリハーサルへと。すべてが未経験の、未開拓の世界。私たちはすべてを心に刻むかのように、一歩ずつ前に向かった。決して感謝を忘れずに。
第六十三話に続く
我が家のキッズダンサー動画はこちらにてお楽しみください→https://youtu.be/mejIW_grYtc