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■ダンサー人生 第六十三話【オーディション合格】

あなたは、自分の中の「本当の姿」を知っていますか?そして、その本当の自分に変身する鍵を手に入れましたか?誰も知らない、本当の自分に会いたいですか?yesであれば、この話(ストーリー)をヒントに、本当の自分に会う鍵を見つけてください。■■■
★expgとは、EXILE professional Gim の略で、ダンスボーカルグループのEXILEが所属する事務所LDHが運営開始した、ダンス、ボーカル、アクターを養成するスクール

ある土曜日の午前中、expgから一通のメールが届いた。

それは、プロステージのオーディション合格の通知と、イベントの参加の意思確認だった。

私たち家族は、歓喜した。

しかし、オーディションに合格したのは、小学六年生の長女のみだった。二歳年下の長男は、ダメだった。

オーディションに合格したイベントに関する情報は、とても厳重な管理のもと行われた。

「今回のイベント出演に関するすべてのことは、本人が出演することも含めて、一切の口外は禁止です。これらのことが、ネット上などでの公開が確認できた場合には、出演の契約解除の判断となることがありますので情報管理には細心の注意をお願いします。また、今回のイベントは、まだメディア公開していないものとなりますので、SNS等での掲載も厳禁です。」

と、注意事項がメールで届いた。

イベント出演者への説明会の当日、私たちは、指定された会場に車を走らせた。

都市圏から少し外れた場所にある、大きな体育館だった。そこは、以前万博博覧会が行われた広大な会場だった。

そのイベントとは!

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私たち家族のダンサー人生に一輪の花が咲いた。

それは、今までに見たこともない色や、かたち。そして、魅惑の香りがした。

いわゆるプロの世界という、特殊な世界を、長女のオーディション合格をきっかけに知ることができた。

そして、小学六年生でプロダンサーのお仕事をいただき、プロの世界に足を踏み入れた長女と、その親である私たちの心理には、特別な感情が浮き出てきた。

私たちは、次にどこを目指して、目標を定めすすむのだろうか。

第64話に続く


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