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わたしの恋文 ✦十一話✦

❤皆さんへ❤             「わたしの恋文」を読んで下さりありがとうございます。今回で十一話目となり、次回から、第二章が始まります。引き続き、「わたしの恋文 第二章」をよろしくお願いいたします。   

❥❥私の恋文を公開します。

❥誰もが恋をする。❥誰かは直接告白する。 ❥一握りの誰かは恋文を綴る。❥昔の恋を想い出して恋文を綴ってみませんか。❥あの時、渡せなかった大切な気持を。   

 SHちゃん、愛らしいあなたのことが、好きです❤               さっき電話くれてありがとう。その後で手紙書くことにしました。          私達が、初めて出逢った時のこと覚えてますか。あの出逢いは突然だったね。あんなふうにして、運命って見えてくるんだね。   SHちゃんは、私の人生の中で、確実に記憶に刻まれる存在だよ。          とにかく、本気で好きになった人だから。 SHちゃんが中2で、私が高2。年齢は少し離れてるけど、SHちゃんといると、とにかく楽しいし、嬉しい気持ちがいつも溢れてくる感じがするよ。             何回も言うの恥ずかしいけど、やっぱり、「好き」って言葉の他には、いい言葉が見つからない。               あの学園祭の時のお化け屋敷楽しかったね。SHちゃんと私がペアで入ったとき、私の仲間がお化け役をやってて、驚かすのを忘れて、かなりふざけてて、騒いだりして、笑い声も聞こえてたから、全然、怖くなかったね。                  でも、SHちゃんは、私の腕をしっかり強めに掴んでいたね、あれって、怖かったの?私は、その時、おかしなこと考えてしまったかも。                  生まれたばかりで小さくて、可愛くて、それでもって少し弱々しく震える小猫を見たとき、思わず抱きしめたくなるように、あなたを思いっきり強く抱きしめたくなったよ。 そしてね、私の淡い恋心の記憶があの瞬間から、ずっと止まったまんまなんだ。    先週の火曜日、学校帰りの電車の中から、あなたがいつも乗ってくる駅の、反対側ホームで、電車を待つ愛らしいあなたを見かけました。 今なら、素直に、私の本当の気持を伝えることが出来ます。明日、下校時間に待ち合わせして、駅まで一緒に歩きませんか。どうしてもお話がしたくて。 では、明日4時、校舎から少し坂を下った武道室の横あたりで。

❤十一話 続編❤

 今日は、ありがとう。一緒に帰るの、結構久しぶりだったね。           今の時期は、制服がブレザーになるよね。SHちゃんが紺色ので、私は、グレーのブレザー。SHちゃんは、制服がよく似合うね。可愛いよ。ショートヘアも少し伸ばしてるの。なんだか久しぶりに逢った気がして、SHちゃんのこと、じっくり見てたよ。       今日話したことは、ほんとだよ。全部ほんとうの話。まだ、SHちゃんにしか言っていないよ。                  この校舎の敷地内で会えるのも、来年の3月までだね。もう、時間があまりないね。  私達は、想い出充分出来たかな。残りの時間で、詰め込んだ想い出は切ないな。    やっぱり私達には、もっと時間が必要だったと思ってる。              この世界で出逢ったことも奇跡的なというか、運命を感じるけど、こういう別れも運命なんだね。いつかはこの日が来ることは、わかっていたけど、切なさが消えてくれない。

 人を好きになるってことは、別れるときも、相手のこの先の人生を当たり前に、応援出来るってことだよね。

 SHちゃん、最後のお別れの言葉、ちゃんとしてなかったね。本当は、少し怖かったんだ。だから、出来なかったよ。

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