寝違いを放置していると、エライことに・・・
朝起きた時に感じる首の痛み・・・
首が動かせない程の痛みじゃないけども、なんとなく痛い・・・
特に病院に行く程じゃないし、仕事も生活も出来ているし・・・
とりあえず様子をみるか。。。
これ誰にでも心当たりがある心境ですよね。
記事を書いている私も右に同じです。
先日緊急で診て欲しいと連絡があり対応した症例は
この ”何となく痛いな~” を放置していた結果
ある日 ”全く首が回らない” というロボット状態になってしまった。。。
でもこんな例は珍しい事じゃないのです。
”何となくの異変”を甘くみると痛い目に合います。。。
注意喚起するためにも少しご紹介します。
何となく痛みを感じながら仕事も生活もいつも通り過ごす事3日・・・
翌日の明け方になり首から背中の激痛により目が覚める。
起きようにも頭が動かせない・・・
からだを起こせない・・・
寝返りがうてない・・・
ゆっくり時間をかけて何とかベッドに座るものの
下も上も向けないし、振り向く事も出来ない。。。
少し首が動くものなら背中まで電気ショックを受ける様な激痛が・・・
この方は寝ている間に一体なにがあったのでしょうか?
寝るまでは普通に生活していたのに・・・
実はこの症状は ”何となく痛いな~” という痛みを放置したために
筋の緊張~弛緩を支配する神経に異常信号が送られ続けた結果
筋が異常緊張を起こしている状態なのです。
筋が収縮する必要の無い 状況なのに、自分の意思や動作と反して
筋が常に収縮する様に信号が送られている状態です。
その結果 首~肩の筋が硬く、短縮してしまい
頚椎が正常に動かないだけではなく、姿勢そのものを
変化させてしまってました。(痛みをかばう様に首をすくめている姿勢)
この姿勢不良は首だけでなく、肩甲骨に付着する筋群の短縮を誘発し
肩甲骨付近や背骨の筋群にも異常信号(筋の収縮・緊張)を送り続け
背中~首が固まってしまったのです。
おそらく背中~首が固まった状態で、寝ていた事により
一部分、動く関節部のみで寝ている時の姿勢(弯曲)が
つくられてしまったのでしょう。
腰の痛い人が上向けに寝る事が出来ないのと同様に
首も寝ている時の姿勢で頚椎の弯曲に影響を受けているのです。
からだの姿勢(弯曲)は歯車の様に互いに影響しあっている
この図解説は姿勢不良の典型例を表してます。
この形で筋が緊張し、固まった状態でいると
頚椎の前弯(伸展:反らす動き/上を向く動き)が
過剰に出てしまい、かなりストレスがかかっています。
気を付かなきゃイケない事は ”痛い” という感覚は
脳から筋へ信号が送られており、この信号は筋を緊張させ
防御しようとする姿勢をとらせます。(防御収縮)
この防御収縮による筋緊張が痛みの範囲を広げ
ついには動かせなくなる程の痛みを作り出したのです。
要するに何か異変ある時の対処は早い事に越したことはない。。
痛みが改善し、いつも通りの状態に回復させるには
先ずこの緊張を作る信号を止める事が必要・・・
人によって、改善までの時間や、痛みの程度は色々とありますが
今回の症例は色々な影響がかさなり、そこそこ強い痛みのモノに・・・
しっかり分析して、いち早く元の生活とビジネスに挑める体勢に
戻してあげたいと思います。。。
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