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長期債のリスク・デメリット【お客様からの質問シリーズ㉟】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

米国債利回りはまた高くなっているため、長期債への関心が高まっていると思います。長期債のメリットだけに目が行きがちですが、リスクやデメリットも把握した上で投資しましょう。


(1)先のことは誰にも分からない

債券投資の一番のリスクは発行体の倒産です。

基本的に「信用力がない発行体」・「満期までの期間が長い」ほど、倒産確率は高まります。なので長期債へ投資をする際は低格付け債ではなく、高格付債への投資が一般的です。

以下の図は1990年から2020年までの格付けごとの累積デフォルト率です。
格付けが高いほどデフォルト率は低下しますが、期間が長いほどデフォルト率は上昇します。投資適格であるBaa(BBB)でも10年で3%ほどです。今は大丈夫でも将来は何社か倒産するかもしれません。可能性は低いにせよデフォルトはあるかもしれないと思って投資をしましょう。

長期債に投資する場合は、普通社債かつ発行体格付けA-以上にする、分散をするなど利回りよりもリスク管理を意識しましょう。

格付けごとの累積デフォルト率
出典:MOODY’S INVESTORS SERVICE

(2)短期債よりも価格変動は激しい

米国も利下げフェーズに突入してきており、値上がりを狙うために長期債へ投資している方も多いと思います。しかし思惑通りにいかなかった場合は大きなマイナスが出る可能性もあります。

債券単価は金利変動とともに以下のように変動をします。

金利上昇=価格下落(利回り上昇)
金利下落=価格上昇(利回り低下)

利率などの条件が同じと仮定すると、期間が長いほど価格変動は激しくなります。金利上昇時に弱く、価格の下落も長期債であるほど激しくなります。

金利だけでなく、信用リスクが高まった際も価格へ影響が出ます。
信用リスクが高まると投資家は債券を手放したいと思い、売却が増えるため債券単価は下落します。

「急激な金利上昇」や「信用リスクの上昇」が起こった際には債券単価は大きく下落することが想定されるので注意しましょう。

(3)まとめ

今回は長期債のリスクとデメリットでした。将来のことは分からないので、万が一のことも想定した上で投資をするようにしましょう。

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