為替介入の振り返り【お客様からの質問シリーズ㊿】
こんにちは
ウェルスパートナー（https://wealth-partner-re.com/）で富裕層向けIFAをしている藤村大星（https://twitter.com/wp_fujimura）と申します。
現在、160円程まで円安が進んでいるのと同時に為替介入への期待感が高まっています。直近の為替介入の効果について振り返りましょう。
＊7月に介入があったとみられていますが、正確な情報が分かってから更新します。
（１）最近の為替介入はどうだった？
ここ最近で為替介入は2022年10月に2回と2024年5月に3回の計5回ありました。
それぞれの為替介入を振り返ってみましょう。
・2022年9月〜10月
2022年9月22日に24年ぶりに為替介入がありました。
その後、10月にも2回為替介入しており、合計3回しています。
金額は、9月22日が2.8兆、10/21が5.6兆、10/24が0.7兆で合計9.1兆円です。
かなり大きい金額での介入でしたが、効果はあったのでしょうか。
以下の図は2022年の日本経済新聞の記事からの引用です。
1回目の9月の介入は145円くらいで介入しましたが、金額のインパクトが足らなかったのかその後も円安が継続しています。10月後半の介入は9月の倍くらいの規模なので効果が出て2022年の11月ごろから円安は一時的に落ち着いています。
・2024年5月
2022年10月以来およそ1年半ぶりの為替介入でした。
4月26日と5月2日に合計9.7兆円の為替介入したとされており、22年9〜10月の合計9.1兆円の為替介入を超えて最大でした。
金額のインパクトも大きいため、一時的に円高にはなりましたが、持続はしておらず、為替介入の恩恵を受けるためにはスピード感を持って動く必要があります。
出典：https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-31/SDXEBWT1UM0W00
（２）介入後にどう動くべきか
⭕️ 為替介入の後に一時的に円高に振れてはいますが円高は持続していないため、為替介入による円高のタイミングでドル転したい場合は、あらかじめ指値を入れておくなどスピード感を持って動く必要があります。
円高が不安で投資できていない方はこちらの記事も参考にどうぞ。
以上、為替介入の振り返りでした。
他に資産運用に関する記事を書いています。
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