見出し画像

証券担保ローン活用時の注意点【証券担保ローンのポイント②】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。
富裕層にとって証券担保ローンの活用は必須事項になりつつありますが、とにかく借りれるだけ借りればいいというわけではなくリスク管理がとても重要です。注意点もあるので解説しています。


(1)余裕を持って借入をする

証券担保ローンは必ずしも掛け目いっぱいで借入をしなければいけないというわけではないです。

例えば担保価値10億円のドル建て債券を担保に掛け目50%、MC(マージンコール )60%で借入したとします。
この場合だと5億円まで借入が可能です。5億借入した場合は約17%の下落で担保割れになります。

実は借入額を減らすと担保割れの水準も低下します。
このケースで4億までの借入にした場合、約34%の下落で担保割れになります。
そして3億までの借入にした場合、約50%の下落で担保割れになります。

このように限界まで借りるというわけではなく、担保にしている資産がどれくらいの下落に耐えられるかを基準にして借入をしましょう。

(2)担保割れのラインを把握する

証券担保ローンで避けたいのは担保割れです。(1)の例だと5億円を借入するのと4億円借入するのだと全然違いましたよね。

担保提供した資産がどれくらい下落したら担保割れになるのかを把握しましょう。担保割れの水準まで下落しそうだなと思うのであれば借入金額を減らしたり、担保提供額を増やす等をして、リスク管理をしましょう。

(3)担保割れに備え流動性の高い資産を持つ

担保割れになった場合は以下の3パターンで対応する必要があります。
追加で担保を差し入れる
②融資の返済
③なにもしなければ担保提供資産の強制売却
になります。

担保割れになった場合、金融機関によって異なりますが、大体は1週間のうちに追加で担保を差し入れるか融資の返済をしなければなりません。

融資の返済のために証券担保ローンでの再投資商品を売却することが想定されますが、リミットは1週間しかありません。流動性の低い資産に投資をしていたら追証へ対応できず担保提供資産が強制決済されてしまいます。

これを防ぐためには、金融資産などの流動性の高い資産を持つことが有効です。金融資産は数日で換金が可能なため、急に資金が必要になった際に対応することが可能です。証券担保ローン活用時の再投資先で債券が一番相性が良いです。その理由については別の記事で書こうと思います。

(4)まとめ

今回は証券担保ローンの活用時の注意点についてでした。リスク管理が最も重要になります。とにかく借りれるだけ借りたい気もしますが、一度冷静になり、どれくらいの下落までであれば耐えられるのかを考えたうえで証券担保ローンを利用しましょう。

無料の個別面談を実施しております。
無料個別相談は、お客様の資産状況やお悩み、投資に対するお考えをお伺いしながらアドバイスやご提案をさせて頂きます。
個別面談のお申し込みは以下フォームかXのDMからお申し込みいただければ幸いです。
今後ともよろしくお願い致します。

<ご注意事項>

・当社の所属金融商品取引業者等は株式会社SBI証券、エアーズシー証券株式会社です。
・当社は所属金融商品取引業者等の代理権は有しません。
・当社はいかなる名目によるかを問わず、その行う金融商品仲介業に関して、お客様から金銭および有価証券のお預かりを行いません。
・各商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

[金融商品仲介業者]
商号等:株式会社ウェルス・パートナー登録番号:関東財務局長(金仲)第 810号

[所属金融商品取引業者]
商号等:株式会社SBI証券 金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第44号、商品先物取

引業者 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

商号等:エアーズシー証券株式会社 金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第 33号

加入協会:日本証券業協会

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?