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景気後退局面の債券投資について【お客様からの質問シリーズ58】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

最近、米国の景気後退懸念が強まっており、そのような局面での債券投資はどうするべきなのかというご質問が増えているため解説します。


(1)現状の米国経済

米国の景気後退懸念が強まっており、FRBの利下げペースが早まるのではないかという話も出ています。

雇用や消費に関する経済指標の数字が悪かった場合は、米国の景気後退懸念がより強まる可能性もあるため、毎月の雇用統計や消費者物価指数(CPI)などの経済指標は要チェックです。

・景気後退局面とは

景気後退局面とは、すでに景気拡大が止まっていて、減少期に突入している状態を指します。

景気は以下のように循環するものです。現在は、景気減速と景気後退の間くらいでしょうか。


https://siiibo.com/articles/yield-curve

米国は急速に進んだインフレを抑え込むために政策金利を短期間で上昇させました。その結果インフレを抑え込むことはできましたが、景気後退を招きそうだということです。

⭕️ 景気後退になると株価は下落する傾向があるため、債券や金などの安全資産へ投資資金が流れる傾向があります。

さらに経済を活性化させるために中央銀行は利下げを行うため債券の利回りは低下する可能性が高いです。

(2)景気後退時に有効な債券とは

ズバリ
高格付債券です。

・高格付債券

名前の通りで格付けの高い債券です。格付AA+の米国債や格付けの高い企業が発行する社債が該当します。

格付が高いということは、発行体・債券としての信用力が高いことを意味します。

高格付の定義は難しいですが、社債であれば「A-」以上くらいであれば十分です。しかし格付けA-以上となると種類はそこまで多くはないので要注意です。

格付けについては以下の記事で解説しています。

2024年9月時点の発行体格付別の企業一覧です。
発行体格付「A-」以上も載っています。


⭕️ 景気後退局面は、株価も下落することが多く、企業の信用力は低下します。よって債券の中でも「信用力の高い」高格付債券のような資産へ資金が流れる傾向があり、高格付債券の魅力が高まります。

⭕️ 投資する債券の種類も重要です。
債券には、普通社債、劣後債、永久劣後債、CoCo債が存在します。
同じ発行体でも、債券の種類が異なるとリスク(格付)も異なります。

基本的に、
普通社債<劣後債<永久劣後債<CoCo債の順でリスク・リターンが大きくなります。

⭕️ 景気後退局面では、普通社債、劣後債までが良いです。

以下の記事で債券の種類について解説しています。

不安定な状況の景気後退局面でも、高格付債であれば景気後退局面でも乗り切ることができるでしょう。

以上、景気後退局面の債券投資についてでした。

他に資産運用に関する記事を書いています。
以下のリンクが目次になるので併せてご覧ください。

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