成果主義×稲盛和夫
「成果主義ではみんなやる気を失ってしまう」稲盛和夫がそう考えるようになった納得の理由
https://president.jp/articles/-/53143?page=3
京セラ創業者、稲盛和夫が成果主義に対して真っ向批判をしている。
「人間はどうやったらやる気が出るか?」
経営の神様が考え抜いた末、アメーバ経営やコンパ、京セラフィロソフィーなどの手法を編み出し、年商1兆円企業へ。そしてKDDIも創業した。
記事の内容で語られてる内容はいわゆる年功序列をベースとした人事制度な点と、アメーバ経営の一部。そして、プロセス。頑張りを褒めることの大切さを語っている。
経営の神様が考え抜いた結論かつ、実体験を伴うもののため、説得力はとても高い。
経営の神様に対して、物申すのも気がひけるのだが、この話は
・製造業など、長期的な雇用が技術の蓄積となり競争力を保てること
・会社の業績が伸び続けていること
があってはじめて機能する仕組みだと感じる
逆にITベンチャーなど、技術の移り変わりが激しい産業や不動産仲介やサービス業など、技術の伸びがすぐに頭打ちになる業界だと、こうした仕組みを維持することはとても困難に感じる。
また、内需がしぼみ業績が伸びにくい中では、一定の基準に応じて給与を下げることも必要になってくる。
プロセスの評価や頑張りを認めるのはいかにも日本的だし、私も重視している点だが、そこを見抜くことは本当に現場に入り込んで仕事ぶりを見ていないと難しい。
特に今はテレワークが増え、こうしたプロセスが見えにくくなっている。
よもすれば上司のご機嫌が伺い、見せ方の上手い人。表現力の高い人が評価されることにもなりやすく、こちらも正確に把握することは極めて難しい。
そうした中、過去の歴史や自社の業界特性などを踏まえ、稲盛さんがそうしてきたように、何が肝なのかをしっかり見定める。
ジョブ型雇用が全て解決することはないし、成果主義もOKRも万能ではない。
そこは経営者自身が見定める必要がある。
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