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ツーマンライブに向けての想い

湯船に浸かりながら記しています。
昔はお風呂が嫌いだった。父によく連れて行かれる銭湯が大嫌いだった。家に風呂があるのになんて無駄なことをしてるんだと思っていた。
今はお風呂は好きだし、銭湯も好きだ。

そういえば昔あんなに食わず嫌いしてたお寿司も、今じゃ「食べたいものある?」って言われたら真っ先にお寿司と言えるくらい好きになった。
あの時もっとお風呂も銭湯もお寿司も、全部全部自分から楽しんでたらなと今になって思う今日此の頃。

4/29のDAIHATSU心斎橋角座でのよふかしイエローとのツーマンライブが近付いてきた。

よふかしイエローながっちゃんから声をかけてくれた。
僕達トイレトレーニングは去年まで2年近くこの角座に出ておらず、最近でこそ毎月出させてもらってるが、ながっちゃんから誘ってもらわなければ角座での主催ライブなんて夢のまた夢だ。
僕と同い年のながっちゃんは面倒見が良いし、ラインの返事も早いし、ゴシップ詳しいし、流行にも敏感だし、エロいし、良いところを挙げると何個でも出てくる。ほんまにええ奴だ。ながっちゃん本当にありがとう。
信宗さんはいまだに謎の男だ。

このツーマンライブの為にネタをたくさん相方ソエちゃんと一緒に作った。
ほとんどがボツになったが、ツーマンライブでは自分たちが好きと思えるネタを4本やることができそうだ。もっともっと精度をあげよう。
頑張らなきゃ。

そしてコンビのネタを作りすぎたせいなのか、それともBe-1グランプリ準決勝で芸歴11年以上のピン芸人の猛者達との力の差を感じたせいか、ピンのコントで自分の納得いくものが今年になって1本も作れていない。
頑張らなきゃ。

見た目は若くても、もう完全におっさんと言われる年齢の4人が夜な夜な1つのものを作り上げる。
みんな夢はまだ見ています。
遠回りくらいがちょうどいいね。

湯船が少しぬるくなってきた。
頑張らなきゃいけないことがたくさんなのに、これにすごく時間を使ってしまった。
でも気分はとても良い。
あぁそうだ。この無駄とも思える時間が遠回りに見えて大切だったんだ。
それに気付いてからお風呂が好きになったんだった。


どこからか現れた湯船に浮いた毛を見つめる。
目をつむり、今日も満席の角座の笑い声をイメージしながらバスタオルを取る。
あと少し、頑張ろう。
パンツを履いてから気付く。

あっそういえばまだ身体洗ってなかったや。

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