ほとんどが水って、必要だからそうなってる。

(コインランドリーだぜ。)

 最近ちょっと気になるCMを見た。

 液体洗剤の宣伝なのだが、『普通の液体洗剤の70%が水!』というものだ。そして、水がこんなに多いのだから、洗浄力が低いという意味のことを言っている。

 この宣伝に違和感を感じた人はいないだろうか。

 洗濯機に洗剤を入れたとき、必ず水を足す。液体洗剤と洗濯物だけで洗濯する人はいないだろう。必ず水を足す。

 だからすべての液体洗剤(粉洗剤でも同じだが)必ず水で薄まる。

 そうしないと洗濯出来ないからだ。

 普通の液体洗剤が70%は水だとしても、そして新しい商品の7割が水ではない(原液)だったとしても、洗濯機に入れば、同じだけ薄められる。

 以前から液体洗剤には、通常の3倍の濃度になっている、という商品はあった。結果として同じ回数洗剤が出来る液体石けんが、通常よりかなり小さいボトルに入っている。だから買ったとき持ち運びが楽。

 それは本当だと思う。ついでにおいておくのもスペースが小さい。

 だけど、濃度が3倍になっているのだから、使うときは1/3に薄める。(使う量が通常の1/3)洗濯機に入れて水を入れると、同じ事になるはずだ。

 洗浄力の高さは、別に濃度に関係ない。(いやあるんだけど、この話においては関係ない)結果として洗濯するときには、「70%が水!!!!」と揶揄された一般的な液体石けんでも、売ろうとしている新しい液体洗剤でも、結果は同じ濃度になる。はずだと思う。

 持ち運び便利、という宣伝ならわかるのだが。


 ちなみに、液体洗剤の効用だが、粉洗剤の方が洗浄力が高いなどと言う研究結果もあるそうだが、問題は、洗濯機の大量の水に粉洗剤を入れると、よく溶けない(溶け残りが出る)問題がある。だから液体洗剤を使った方が良く溶ける。洗濯機に溶け残りが付着してしまう問題もあるので、うちは液体を使うことにしている。

 この仕組みだが、クリームシチューを作ったことがある人ならわかってもらえると思う。クリームシチューを作るときには、事前にベシャメルソースを作る。ベシャメルソースとは、通常、小麦粉とバターと牛乳で作る。

 規定量のバターを極弱火で鍋で溶かす。そこに規定量の小麦粉を入れ、極弱火のままかき混ぜ、バターに溶かす。やがて、バターに溶けた小麦粉は、だまになりつつ、最後にはきれいに溶けて、緩い塊になる。耳たぶぐらいの硬さだろうか。

 そこに牛乳を少量ずつ入れると、この緩い塊のバター&小麦粉がゆっくり溶けて、牛乳に混ざる。均一に混ざると、どろっとした牛乳が出来る。これがベシャメルソースである。

 どうしてこんなことをするかというと、粉洗剤よろしく、小麦粉は液体である水とか牛乳に、そのまま放り込んでも混ざらないからだ。だまになってしまう。だまだまのクリームシチューは食感がよろしくない。

 この段階(ベシャメルソース)は、仕組みとしては液体洗剤と同じである。これを洗濯機の水に入れると、粉石けんより溶けがいいと言うことになる。

 ただし、ベシャメルソースをスープに溶かすときにも、もう一手間いる。

 もしベシャメルソースを、別に作っておいた鳥のスープにそのまま放り込むと、これがまただまになる。

 それを避けるためには、まずベシャメルソースの方にスープを加えて、濃度を薄くする。この段階で均一に薄めて、ある程度濃度を下げると、そのままスープの方に混ぜてもだまにならない。

 ということは、濃度の濃い液体洗剤を大量の洗濯機の水に放り込んで、本当に均一に混ざるのか。

 現在市販されている「70%水!」っていう液体洗剤は、逆に言えば、既に7割の水に均一に溶かして、濃度を均一化していると言うことになる(別に一般の液体洗剤が、洗剤物質が7割の水に沈殿しているわけではない。ちゃんと溶けて、どろっとした液体になっている)

 とすれば、この方が大量の洗濯機の水に、うまく均一に溶けるはずだ。

 それに最近の洗濯機は、洗濯する初期の段階で、少なめの水に投入された洗剤を溶かし、濃い洗濯液を作って、そこでまず初期の洗濯をする。後にそこに水を加え、さらに洗濯を続ける。

 これはクリームシチューを作る時を参考にするなら、より均一にせっけん成分を水に溶かす方法としては理想的である。

 ということで、70%が水と揶揄される従来の液体洗剤の方が、水によく溶けるのではないかと思ったりする。

 なお、洗浄力は洗剤の成分によるので、この話とは別である。新しい液体洗剤の方が洗浄力が高い、のかもしれない。

 それにベシャメルソースとは違うので、液体洗剤は濃度が3倍でも、今時の洗濯機ならちゃんと溶けるかもしれない。

 しかし少なくとも「70%が水」の液体洗剤と、全体の7割が洗剤成分になっている(要するに濃縮してあるんだろう)液体洗剤と比べても、濃度の問題だけなら、洗浄力には影響しない。どのみち、洗濯するときには水に溶かして、同じ濃度になるから。

 だと思うが。

 濃度の高い液体石けんは、持ち歩くのが楽なだけだろう、と思っている。

 それと、濃度の濃い液体石けんを使うと、厳密にせっけんの分量を量ればいいのだが、割といい加減にやるとすぐ使い切ってしまう。その分経費がかさむことになる。ある程度薄めの方が結果として経済的だったりした。

 ので、今濃縮タイプを使っていない。

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