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繰り上げ返済のメリットと注意点は?今後の金利上昇に備えよう

アメリカをはじめとした世界各国では金利が上昇しています。

日本は長らく超低金利が続いていましたが、いつ金利が上昇してもおかしくないでしょう。

そこで心配なのが住宅ローン金利です。

変動金利や期間選択型固定金利で住宅ローンを組んだ人は、金利上昇によって毎月の支払利息が増えるかもしれません。

状況に応じてベストな選択をできるよう、繰り上げ返済のメリットと注意点をチェックしましょう。

繰上げ返済とは


繰り上げ返済とは、住宅ローンを前倒しで返済していくことです。

毎月の返済額にまとまった金額を上乗せして返済します。

繰上げ返済は住宅ローン残高の一部を返済する一部繰り上げ返済と、全額繰り上げ返済から選べます。

一部繰り上げ返済の最低金額は金融機関によって異なりますが、1万円〜繰上げ返済できることが多いです。

支払った金額は、利息ではなく元金部分の返済に充てられるので、利息の支払い額を減らせます。

一部繰上げ返済には、返済期間短縮型と返済額軽減型という方法があります。

返済期間短縮型の繰り上げ返済のメリットと注意点


返済期間短縮型の繰り上げ返済は、毎月の返済額はそのままで完済までの返済期間を短くする方法です。

返済期間短縮型のメリットは以下の2つです。

  • 住宅ローンの返済を早く終わらせられる

  • 支払い利息を大幅に減らせる

返済期間短縮型の繰り上げ返済は、当初の予定よりも多い金額を支払うことによって、住宅ローンの返済を早く終わらせられます。

元金が減れば支払い利息も減るので、繰上げ返済額によっては総支払い利息を大幅に減らせるでしょう。

ただし、繰上げ返済額が少なければ、総支払い利息を減らす効果も薄くなります。

また、住宅ローンの返済額は変わらないため、月々の負担が軽減されない点には注意しましょう。

返済額軽減型の繰り上げ返済のメリットと注意点


返済額軽減型の繰り上げ返済では、返済期間は変えずに毎回の返済額を少なくできます。

繰上げ返済した金額を元金の返済に充てることで、毎月の負担が軽くなることがメリットです。

支払い利息も減りますが、返済期間短縮型に比べると利息の削減効果は薄くなります。

支払額を安くするというよりは、住宅ローンの負担を減らすことを目的とする場合に適しています。

適切な繰り上げ返済のタイミング


繰り上げ返済は、早く始める方が得だと先述しました。

住宅ローンを組んでから10年以内に繰り上げ返返済すると、利息の削減効果が高いともいわれます。

しかし、住宅ローンを組んだ人は支払い開始から最長13年間、住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)が利用できます。

住宅ローン控除とは、要件を満たしていれば年末の住宅ローン残高の0.7%が所得税から控除される制度です。

住宅ローン控除を利用できる期間に繰り上げ返済すると、年末残高が減って控除される額も減ります。

そのため、早く繰り上げ返済を始めればいいとは一概にいえないのです。

住宅ローン控除で税金を減らすのと、繰り上げ返済で支払い総額を減らすのではどちらが得かは、金利によって変わります。

きちんと計算してからよく検討しましょう。

金融機関のウェブサイトでは繰り上げ返済のシミュレーションができることもありますし、窓口に行けば相談に乗ってもらえます。

また、繰上げ返済では手数料がかかるケースもあるので事前に確認してください。

繰り上げ返済がおすすめな人


返済期間短縮型の繰り上げ返済は、なるべく早く住宅ローンを完済したい人に向きの方法です。

ただし、生活資金に余裕がないと、急な出費が発生したときに困ってしまいます。

「昇給して生活に余裕が出た」「ボーナスを使わずに繰上げ返済に充てる」というような場合におすすめです。

生活費にゆとりを持ちたい人は返済額軽減型の繰り上げ返済がおすすめなのは、返済額軽減型の繰り上げ返済がいいでしょう。

子どもの教育や親の介護で出費が増えたり収入が減少したりと、生活費の見直しが必要になることがあります。

そんなときに返済額軽減型の繰り上げ返済を利用すれば、毎月の生活費にゆとりが持てます。

まとめ:繰り上げ返済は余裕資金で

繰上げ返済には、住宅ローン残高の一部を返済する一部繰り上げ返済と、全額繰り上げ返済の2種類あります。

一部繰上げ返済の方法は、返済期間短縮型と返済額軽減型の2種類です。

返済期間短縮型の繰り上げ返済は、毎月の返済額は変わりませんが返済期間を短くでき、支払い利息を大幅に減らせます。

返済額軽減型の繰り上げ返済では、返済期間は変わりませんが毎月の返済額は安くなります。

それぞれメリットが異なるので、生活や収入に合わせて最適な方法を選びましょう。

しかし、金利によっては住宅ローン控除で得られる効果が薄くなってしまうかもしれません。

事前に繰上げ返済と住宅ローン控除の効果を比較しましょう。

また、手元の資金不足にならないよう、繰上げ返済は余裕資金を利用してください。

【私たちフジケンは、岡崎市での住宅供給棟数が8年連続でNO.1です】


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