見出し画像

つなぎ融資とは?わかりやすくメリット・デメリットを解説

つなぎ融資は、注文住宅の購入で利用されることが多い資金調達方法です。

不足する自己資金を補える非常に便利な金融商品ですが、デメリットもあるため利用する場合は注意が必要です。

つなぎ融資の仕組みからメリット・デメリットまでわかりやすく解説するので、注文住宅を購入する予定がある人はぜひ最後まで読んでください。

つなぎ融資とは?

多くの人は、マイホームを購入する際に住宅ローンを利用するでしょう。

住宅ローンは、家の買い付け申し込みと並行して事前審査を申し込み、売買契約を締結したら本審査に申し込みます。

その後、本審査に通ったら住宅の引き渡し時にローンがおりて、マイホームの購入代金を支払えるのです。

しかし、マイホーム購入では住宅購入費用以外にもさまざまな経費がかかります。

注文住宅の場合は、土地を購入してから施工が始まり、着工金や中間金を支払うのが一般的です。

このようなケースでは、住宅ローンの融資がおりる前の支払額が多く自己資金が少ない人にとっては大きな負担となります。

そんなときに役立つのがつなぎ融資です。

つなぎ融資は、土地の購入代金や着工金、中間金などの費用を一時的に借りられます。

基本的に、住宅ローンの審査に通過している人が借りられる資金調達方法です。

注文住宅の購入時だけではなく、分譲住宅を購入するけれど融資の実行が間に合わなそうなとき、新しい家を買ってマイホームを売却するときにも利用できます。

つなぎ融資のデメリットと注意点

  • 金利が高めに設定されている

  • 工期が長引いたら支払い利息が増える

つなぎ融資のデメリットは上記の2つです。

つなぎ融資は、通常の住宅ローンに比べて金利が高く設定されています。

2022年11月時点で変動金利の相場は0.2〜0.5%、長期固定金利の代表であるフラット35は1.5〜1.8%。

対して、つなぎ融資の金利は2〜4%が相場です。

つなぎ融資での借入額が大きくなると、返済利息も高額になるでしょう。

注文住宅の場合、工期が長引いたらつなぎ融資の借入期間も長くなる可能性もあります。

つなぎ融資を利用する際には、このようなリスクがあることを念頭に置いたうえで利用しましょう。

つなぎ融資を利用する流れ

つなぎ融資を利用して注文住宅を購入する場合、以下のような流れで進みます。

  1. 土地の購入を申し込む

  2. 施工店を選ぶ

  3. 住宅ローンとつなぎ融資の申し込み・契約

  4. 土地の購入(つなぎ融資)

  5. 工事請負契約を結ぶ

  6. 着手金の支払い(つなぎ融資)

  7. 施工開始

  8. 中間金の支払い(つなぎ融資)

  9. 住宅の完成・残金の支払い(住宅ローン)・引き渡し

  10. つなぎ融資の返済

マイホームを立てる土地を見つけたら、土地の買い付け申し込みをして、工務店やハウスメーカーに見積もりを依頼します。

金融機関では住宅ローンとつなぎ融資を申し込み、審査に通ったら契約の締結です。

その後、つなぎ融資を使って土地の購入代金を支払い、施工店と工事請負契約を結びます。

つなぎ融資で着手金を支払えば施工開始です。

多くの場合、中間金は建物の基本部分が完成して屋根を支える木材を取りつけ終わったころに支払います。

着手金と中間金は、建築費用の1/3が目安です。

住宅が完成したら住宅ローンで残金を支払い、引き渡しになります。

つなぎ融資は住宅ローンで一括返済することが多いですが、利息部分は毎月返済して元金は住宅ローンで精算するケースもあります。

つなぎ融資の利息シミュレーション

以下の条件でつなぎ融資を利用する場合の利息をシミュレーションしてみましょう。

  • 土地代 1,400万円

  • 着工金の支払い 600万円(注文から2ヶ月後)

  • 中間金の支払い 600万円(注文から4ヶ月後)

  • 残金の支払い 1,200万円(注文から6ヶ月後)

  • 金利 2%

土地代と着工金、中間金でつなぎ融資を利用することになります。

土地代の利息は、1,400万円×2%×(180÷365)=138,082円。

着工金の利息は600万円×2%×(120÷365)=39,452円。

中間金の利息は600万円×2%×(60÷365)=19,726円です。

利息は合計で197,260円ですが、つなぎ融資の契約では印紙税と事務手数料もかかります。

印紙税は借入額、事務手数料は金融機関によって異なりますが、合計で10万円〜20万円が相場です。

印紙税と事務手数料が15万円だとすると、事務手数料と合計で347,260円になります。

つなぎ融資を利用すれば自己資金は少なく済みますが、支払い総額は多くなってしまいます。

用意できる自己資金を計算し、無理のない返済計画を立てましょう。

まとめ:つなぎ融資は利息に注意

つなぎ融資は、住宅購入にかかる費用を一時的に建て替えてくれる融資です。

借りたお金は住宅ローンで返済するため、つなぎ融資を利用すれば自己資金が少なくてもマイホームを購入できます。

ただし、住宅ローンよりも金利が高いため支払い利息は高くなることがデメリットです。

もしも工期が長引けば、返済額が高額になる可能性もあるので注意しましょう。

私たちフジケンは、愛知県岡崎市エリアで注文住宅から分譲住宅、マンションを販売しています。

住宅ローンのご相談も受け付けているので、お気軽に無料のハウジングサロンへお越しください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?