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最近話題の「リバースモーゲージ」とは?メリット・デメリットも分かりやすく解説

最近、ニュースで「リバースモーゲージ」という言葉を見聞きすることが増えましたね。

リバースモーゲージとは高齢者向けの融資制度の1種で、日本では1981年に導入されました。

しかし、まだまだリバースモーゲージについて詳しく知らない人も多いでしょう。

この記事では、リバースモーゲージの仕組みやメリット・デメリット、利用がおすすめなケースを紹介します。

「住宅ローンの返済がキツい」「マイホームを買いたいけれど老後のことが不安」という人は必読です。

リバースモーゲージの仕組み

リバースモーゲージとは、自宅を担保にして金融機関から融資を受けられる制度です。

一般的なローンは、借入元本を毎月返済しなくてはいけません。

しかし、リバースモーゲージの場合は契約者が死亡した際に自宅を売却し、元本を完済するのが特徴です。

借入可能な金額や金利などの条件は、担保となる自宅の評価額に応じて設定され、その限度額内で借り入れられます。

借入金は一括で受け取るか、分割して定期的に受け取ることも可能です。

ただし、借入金の用途は基本的には生活費に限定されています。

最近は、自宅の住み替えに利用できる「リバースモーゲージ型住宅ローン」を提供する金融機関も増えています。

いずれも毎月の支払いは利息のみと負担が少なく、収入が少ないシニアに向けの融資制度です。

リースバックとリバースモーゲージの違い

リバースモーゲージと似た制度に「リースバック」があります。

リースバックは、自宅を業者に売却して現金を受け取りますが、家賃を支払うことで住み続けられる制度です。

リバースモーゲージは自宅を担保にした借入ですが、リースバックは自宅を売却して現金化するため、仕組みがまったく異なります。

リースバックの賃貸契約期間は数年のケースが多く、ずっと住み続けられる保証はありません。

また、家賃を相場よりも高めに設定されることが多いです。

しかし、リースバックで自宅を売却した代金は利用目的が制限されていないので、自由に使えます。

リバースモーゲージのメリット

リバースモーゲージのメリットは以下の3つです。

  • 高齢者でもまとまった金額を借りられる

  • 生活にゆとりを持てる

  • 自宅に住み続けられる

リバースモーゲージは、自宅の評価額を担保に現金を借りられるため、借入が困難な高齢者にとって便利な制度です。

借入可能な金額は金融機関にもよりますが、担保にする不動産の評価額の50%が目安となります。

評価額が3,000万円なら1,500万円ほど借りられる可能性があるということです。

毎月の返済は利息分だけなので、リバースモーゲージを利用することで生活にゆとりがもてるでしょう。

また、リバースモーゲージを利用する場合、自宅の所有権はそのまま保持できます。

住み慣れた自宅を手放すことなく住環境を維持できるのは、大きなメリットです。

リバースモーゲージのデメリットと注意点

リバースモーゲージにもデメリットと注意点があります。

  • 家を相続できない

  • 支払利息が増加する可能性

  • 評価額の下落による融資額の見直し

リバースモーゲージは、契約者が死亡したときに自宅を売却して借入金を完済するため、家族や親族に相続できる資産がなくなります。

ただし、自宅を相続する人が借入金を一括で完済し、売却を回避することも可能です。

また、リバースモーゲージの借入は変動金利が多いので、金利が上昇して支払利息も増える可能性があります。

担保にした自宅の評価額が下落して融資限度額を下げられるリスクもあるので、注意が必要です。

不動産の評価額は変動するため、融資限度額も定期的に見直されます。

評価額と融資限度額が下がったとき、もしも利用額の方が多くなってしまったら、差額を返済しなければなりません。

契約者が死亡して借入元本を完済する際も、自宅の売却金額で足りなければ、相続人が不足分を返済することになります、

リバースモーゲージを利用すると、家族や親族に影響が出るかもしれないので、トラブルが起きないよう事前に話し合いましょう。

リバースモーゲージがおすすめなケース

リバースモーゲージにはメリットだけではなくデメリットもあるため、誰にでもおすすめできる制度ではありません。

しかし、以下のような人は前向きに検討してもいいでしょう。

  • 老後の生活費に困っている人

  • 自宅を相続する必要がない人

  • 金利が高い住宅ローンを組んでいる人

収入や貯金が少ないシニアは、リバースモーゲージが向いています。

子どもがいなかったり、子どもは自分でマイホームを買っていたりすれば、自宅を相続する必要がないので、リバースモーゲージを利用しても相続トラブルにはならないでしょう。

マイホーム購入時の住宅ローンが残っていて、金利が高い場合も、リバースモーゲージを利用することで月々の負担が軽くなるかもしれません。

まとめ:リバースモーゲージはメリット・デメリットを理解して慎重に検討しよう

リバースモーゲージは、自宅を担保にして生活資金を借りられる制度です。

高齢者でもまとまった金額を借りられますし、毎月の返済は利息のみなので負担が少なく済みます。

しかし、契約者の死亡時に自宅を売却して元本返済に充てるので、相続できないことがデメリットです。

金利上昇や評価額の下落リスクもあるので、メリットとデメリットを踏まえたうえで利用するようにしましょう。

住宅購入資金の調達方法についてより詳しい情報を知りたいという方は、ぜひフジケンのハウジングサロンへお越しください。

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