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TIP⑩リスボンでの食事

ポルトガル料理と私

今回の旅行の食事を書く前に、私個人のことを書きたい。

もともと料理はしていなかったものの、2017年に妻が妊娠した際につわりがひどく、パンやお菓子しか食べられなくなっていました。このままではいけないと思い、料理を始めました。最初、何を作ろうか考えていて、普段ならここで終わってしまいますが、どうにかしようといろいろ調べて辿り着いたのが「ポルトガル料理」でした。なぜか?それは

・魚やご飯のメニューが多いこと。
・鍋料理が多いこと。
・スープストックなどを用意せず、意外に手間のかからないメニューが多いこと。

あれからもうすぐ6年経ちますが、今も休日はポルトガル料理の夕食をしています。妻はもちろん、5歳の息子も毎週一回はポルトガル料理を食べています。

前回、ポルトガルに行ったのは2013年。ポルトガル領だったマカオに行ったのは2016年。北海道にはポルトガル料理のレストランは残念ながら無い(バーはありますが)ので、今回のポルトガルの旅は、まさに「本場の味の調査」です。

リスボン1日目と2日目。

今回、リスボン到着後にBelemの住宅街にある海鮮レストラン「A Marítimo do Restelo」に行きました。ここはBelemの、観光客で賑わうエリアから離れていて、多分地域の住民と口コミで見てくる人しかいないかもしれません。頼んだのは「あさりのブニャオン・パト風(Amaijoas à Bulhaõ Pato)」という、あさりのワイン蒸しのようなメニューです。他にグラスワインとサラダ、パン、さらにはデザートで時季もののチェリーを頼みました。
あさりはだしがしっかり出ていて、汁をパンにつけて食べてていたら、気づいたらもう2回頼んでいました(笑)


2日目朝は「ここに行くために隣に泊まった」、「Pasteis de Belem」で朝食です。ここの「Pasteis de Belem」は他のお店では「Pasteis de Nata(エッグタルト)」と呼ばれています。エッグタルトはポルトガル中(マデイラ・アゾレスも含む)にありますが、ここは隣にある「ジェロニスモ修道院」のレシピで、そのレシピを知るのはこのお店でも数えるだけのスタッフだけだそうです。


タルトといっても、どちらかというとパイに近いですが、ここのおいしいエッグタルトを求めて、観光客が世界中から来ます。息子も最初は「食べない」と言っていたのにも関わらず、ひと口食べると笑顔になり、「こっち食べる」と言って頼んだクリームドーナツ(Bola de Berlim)には目をくれず、「Pasteis de Belem」をおかわりしてました(笑)


我々は朝一番で入ったので、座ることができましたが、食べ終わってお店を出る頃には、すでにテーブル待ちの列が出来てました。予想していた通りでした。隣に泊まっていたので、夜の様子を見ましたが、閉店まで本当に賑わっていました。10年前にも来ましたが、またここで食べるハードルが上がった感じがします(テイクアウトもできます)。

昼はリスボンの市場「Mercado de Campo de Ourique」にのフードコートに入っている「Petiscar」で「バカリャウとフライドポテトの卵とじ(Bacalhau a Bras)」を頼みました。旧市街の市場「Mercado de Ribeira」のフードコートはお昼前から観光客で混雑していましたが、住居エリアにあるここの市場は空いていたので、ゆっくり食べることができました。市場にあるので、肉屋や魚屋はもちろん、八百屋やパン屋、雑貨屋まで入っていて、飲食のお店もあるので、ここでは他にオーガニックのパンと息子の好物でちょうど時季物のいちごを食べ、さらにはポルトガル到着後初のヴィーニョヴェルデ(緑のワイン)を飲んでいました。


その日の夕方、リスボンの街中を一杯歩いて疲れ果てた息子は、帰りの電車で眠ってしまい。レストランには行けなくなりました。さぁ、どうしようか?そこで、前日に見たスーパー「Pingo Doce」の惣菜を購入し、部屋で食べることにしました。それがこの先の我々の食事の方向性を変えたのです。
(離島での食事は次章にて触れます)

リスボン最終日

マデイラ島やサンミゲル島の滞在を終え、乗り継ぎの関係でリスボンに戻ってきました。帰りは空港にもほど近い「Parque das Nações」地区。1998年のリスボン万博時に開発された地域です。古い建物が多い旧市街、今回は行ってませんが、近代的な建物が多い新市街とは違い、ホテル周辺の建物は古くても25年くらい前の建物が多く、オフィス街です。

そのため、夜開いているレストランが少なく、近くにあるショッピングモールもポルトガル・外資のチェーンが多く、さらには金曜日で混雑していて、ゆっくりできそうもありません。そんな中、出発前に事前にチェックを入れていた、ホテルそばのレストラン「Patio」に行きました。



食べたのが、「海鮮リゾット(Arroz de Moriscos)」です。妻も息子も疲れていたので、一人前を頼んで、足りなかったらもう一品頼むつもりでしたが、その一人前でいっぱい入っていて、これだけでお腹がいっぱいになりそうです。



えびやアンコウ、他の白身魚が入っていて、しばらくお米を食べていなかった我々には優しい味です。ポルトガル人にとって米は野菜の一つですが、日本人にとってはどうであれ、米が食べられるのは本当に嬉しいです。ワインは日本でも売られていて、ポルトガル国内や国際的な評価の高いヴィーニョヴェルデ「Soaliheiro」をハーフボトルで頼みました。

近代的な建物ですが、ベテランのGarçom(あえて「ウェイター」ではなく、リスペクトを込めて)がきびきび動いていて、中身は古き良きポルトガルのレストランといった感じです。いい店に入りました。

最後の朝食はホテル近くの「」で「Pasteis de Nata」と「Pão de Deus」、「Pasteis de Bacalhau」を頼みました。ここはポルトガルのカフェチェーン店みたいで、リスボン市内に何軒も見ました。

「Pão de Deus」はココナッツ味がするパンです。


(この項、了)

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