見出し画像

ポルトガル2023TIP⑧ 宿泊

マデイラ島、サンミゲル島(アゾレス諸島)ではレンタカーを借りましたが、それは田舎のRural Tourismに泊まるためでした。では、どんなところに泊まったか?リスボンで泊まったゲストハウスやホテルにも触れてお話しします。

ホテル予約について

20歳に初めて海外(アメリカ)に一人旅に出ました。当時のゼミ担当教授が前職でアメリカ駐在をしていた方で、「空港のインフォメーションで50ドルのホテルを探していけば大丈夫」と後押しを受けて旅立ってから、なぜか予算は1人50$→1人5,000円です。その国の物価によっては五つ星ホテルに泊まった時もありましたし、ドミトリーでも予算オーバーな時もありました。妻と結婚してからは、一部屋10,000円を超えない程度で探してますが、昨今のインフレで難しくなってきているのが現状です。

ホテル探しはガイドブックで探していましたが、2008年のアルゼンチン旅行から「Booking.com」などのホテル予約サイトを利用するようになり、ホテル予約サイト+周辺の治安状況を調べ、安全に泊まれる所を調べて選んでいます。また、「Airbnb」も2015年にフィンランドに行った際に利用しました。今回はホテル予約サイトを見ながら、ホテルの直接予約の方が安い(最低価格保証)場合にはそちらを利用する手段で、インフレ+円安でコストが嵩む部分の低減化を図りました。

リスボン(Belem・2泊)

当初は旧市街中心部のホテルを考えていましたが、過去の経験などから
・旧市街は夜まで音がする
・便利だけど、宿泊費が安いと大したことがないホテル・ホステルになる。
・朝ごはんに美味しいエッグタルト(Pastéis de Belem)が食べたい(←最重要)
ということで、リスボンの西にあるBelem地区の「Famous Crow Guest House」に泊まりました。長旅で疲れたので、空港からはBolt(シェアライド)で向かいます。

5階建の店舗兼アパートの2階から5階を改修したこのゲストハウスで、泊まった部屋は5階。エレベーターはありません。宿の人も手伝ってくれましたが、なかなか大変です。屋根裏部屋のスイートで、部屋は広いものの、若干頭をかがまないとならない場所があります。

でも、隣は有名エッグタルト屋で、近所に大統領宮殿があるせいか、治安もいいです。近くの公園に遊具があったので、息子は早速遊んでました。日中はジェロニスモ修道院やエッグタルト屋目的の観光客で賑やかですが、夜はとても静かです。出発する際はBoltで朝5時に出たのですが、暗くても物騒な感じはありませんでした。

有名な「Pasteis de Belem」その二軒右側にあるゲストハウスに泊まったが、何とその建物にもお店の入口(閉鎖中だが)があった(笑)

マデイラ島(3泊)

マデイラ島はヨーロッパ有数のリゾートの島。特にフンシャル市内には大型リゾートホテルが複数あり、また、コンドミニアムも多数あるのですが、選んだのは「Fajã dos Padres」。フンシャルの西側、マデイラ島中央部にあるRural Turismo(農家滞在)です。

Fajã dos Padres

ここは観光で有名な場所で、お昼はレストランが人気ですが、なんと言っても一番の特徴は「崖の上に駐車して、ロープウェイで崖を下る」ということです。「Fajã dos Padres」のある辺りは崖が多いのですが、崖の下にわずかにある平地で農業をしているところがあります。基本的にマデイラ島は風が吹いていることが多いのですが、ここは崖の下にあるということで風も穏やかで、他の地域とも気候が少し違うそうです。

このロープウェイで崖の上とを結びます。
今回泊まった部屋。

マデイラ島に行くか、アゾレス諸島だけを回るか迷っていた時に、マデイラ島に行く決断をしたのは、ここの特異性がかなり影響しています。

昔、この地に入植した地主と農民の家や納屋を改装したということで、部屋はリビングキッチンとベッドルームに分かれ、家に暮らしているかのようです。そのせいか、最初の晩に自炊をしたら、残り二夜も自炊になりました。レストランが併設されていると先に記しましたが、レストランの営業は18:00までで早いですが、宿泊者にはレストランからテイクアウト、もしくは追加料金でケータリングサービスをしてくれるそうです。最後の晩はレストランから「マグロのステーキ」をテイクアウトし、街のスーパーで買った野菜や惣菜などと一緒に食べました。

リビングルーム

そのような環境なので、夜は9部屋のゲストとスタッフしかいなく、崖の下ということで騒音とは無縁で、大西洋の波の音だけで過ごすことができました。景色も日の出と日の入りが綺麗に見え、夜も光が少ないので星がキラキラ輝いていました。

テラス
夕景
大西洋がとてもキレイ。
バナナの木の散歩道。

アゾレス諸島サンミゲル島(3泊)

サンミゲル島ではポンタデルガダに大型ホテルがありますが、当日はポンタデルガダ市最大の宗教祭の開催で混雑することが予想され、レンタカー利用ということで、郊外の宿泊施設から探すことにしました。その中で、昔の邸宅を改装し、庭園のフルーツを提供していることで気になったRural Turismoがあったので、直接コンタクトを取りました。それが「Quinta Minuvida」です。

Quinta Minuvida

ここのオーナーには、様々な質問をし、さらにレンタカーの手配をお願いしました。オーナーは丁寧に答えてくれて、到着前から「ちょっとした知り合い」みたいな感じです。実際、お会いしたら「やっと会えた」ような印象でした。ちなみに我々は「初めての日本人宿泊者」だそうです。

ここはオレンジの輸出でお金持ちになった元のオーナーが建てた邸宅で、敷地が広く、様々な野菜やフルーツ、ハーブなどが植えられていて、また、今回泊まった部屋の目の前にはプールがあります(寒くて利用しなかったですが)。周囲の環境は同じような邸宅が周りにあり、目の前の道路は意外に交通量がありますが、夜はとても静かな場所です。

宿泊した部屋とプール
邸宅の周りも邸宅

今回泊まった部屋にはキッチンがあり、ここでも夜は自炊してました(
自炊については、別の項で触れたいと思います)。なお、キッチンの無い部屋のための共同キッチンもあり、そこにはグリルコンロがあってBBQが可能になっております。

うちの息子もここに住む犬や猫、さらにはオーナー夫妻やスタッフとも仲良くなり、チェックアウトの際は離れ難かったですね。「北半球の中で反対側だけど、また戻りたいね」と家族全員一致しました。

広い庭園
バナナがなってました。
朝食で出た、ホットサンド
息子と犬は仲良し。

リスボン(Parque das Nações1泊)

帰国前最後の宿泊は、当初は旧市街を考えておりましたが、リスボン着が夕方で帰国便は翌日の午前中ということで、空港に近く(国内各方面に向かうOriente駅にも近い)、「Vasco da Gama」ショッピングモールが近いParque das Nações地区のホテル「Ikonik Lisbon」に泊まりました。サンミゲル島から来ると、リスボンは都会です。歩くスピードや信号が早くて追いつけません(笑)東京は大都会なんでしょうか。北海道は…。

スペインのホテルチェーンのこのホテルはとても機能的で、洗面所とバス・トイレが分かれているので、バス・トイレを使用していても洗面所を使えるのが良かったですね。隣にポルトガル鉄道が走っていて、音も入ってきますが、泊まった部屋が14階で、それほど気になりませんでした。息子は電車が見えるので喜んでいましたが。

空港との往復は地下鉄駅が徒歩7~8分のところにありますが、タクシーやUber、Boltの方が安そうなので、一泊するだけなら十分ですね。ただ、周りはショッピングセンター以外はオフィス街で、夜は意外に店が閉まっていて、レストランが少ないのはちょっと難点です(ただし、近所のレストランがいいレストランだったのが良かった)。

「Ikonik Lisboa」の部屋から見た夕景。

(この項、了)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?