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松本紹圭
2021年8月30日 08:02
「喪失そのものが不確実で、失ったかどうかがはっきりしない喪失」は、あいまいな喪失、と呼ばれる。コロナのような感染症が蔓延すると、あいまいな喪失が増える。僕の身近でも、コロナで親戚が亡くなったけれど、通常の葬儀をあげることが叶わず、家族ですら遺体に面会することが困難で、そうしたあいまいな喪失体験が心に影を落としているという話を聞いた。しかし、この傾向は、実はコロナに始まったことではない。もう