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永遠の三日月

キングとデート4回目。
午後休みをとって待ち合わせ。
この日はホテルでまったり過ごすって決めてた。
お昼はテイクアウトをキングが買っててくれた。
ポカポカ陽気の昼下がり。


ベージュのゆったりTシャツにハーフパンツ、ブルーグラスの黒縁サングラス。
季節は先取りしすぎるけど、それが似合っててかっこいいのなんのって。シンプルコーデなのになんで?
ハーフパンツは海パンらしい。
「夏はコレばっかりよ」(全然夏じゃないけどね笑)
キングはサーファーだったから履き慣れててこなれ感もあったのかも。

この日のセックスも2回。
私の上で余裕のない切ないような表情になっていくキングに見惚れてるうちに、こんな素敵な人をこんな表情にさせられる自分、すごく自己肯定感が上がるのを感じた。


こんな顔が見られるんだったらいっときの遊びだったとしてもいい!この瞬間がずっと続いてほしい!忘れたくない!と思ったら涙が溢れて私はわんわん泣いた。


セックスの最中に泣くなんて初めてだった。
キングもびっくりしてたけど、笑って受け止めてくれた。


キングに完全にハマった夜。


帰りに外に出ると綺麗な三日月。
「めっちゃキレイ!!私の好きな三日月!!」
私は感嘆の声を上げた。
三日月を眺めながらあてもなくドライブ。


助手席の私にこの曲流してって言われたのが
きゃないの「バニラ」
キングは時々こっちを見てニコっとしながら口ずさんでいた。

あぁ君のこと愛してる全てを
遠くで近くで混ざり合いたい
生まれてきた意味はもう君なんだよ
一人で二人で感じ合いたい


この曲が思い浮かんだキングの一瞬は私の永遠になり得る。


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