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令和6年度滞納整理事務の充実を目指して(4月1日現在)

 令和6年度が始まりました。新規採用職員、転入職員を迎えて今日から全員で財源確保に向けて頑張りましょう。大切なことは一人ひとりが経験した経験知をお互いに教え合うことだと思います。滞納整理事務の仕事では経験知を増やし、どのような場合でも対応できる職員になることだと思います。

 最初からプロフェッショナルになることはできません。どんなに素晴らしい先輩でも最初の一歩は素人でした。毎日の積み重ねがプロフェッショナルに繋がると思ってください。そのためにも失敗しても挫折しないでください。初めてのことは間違って当然です。出来ればその間違いを二度起こさないようにするにはどう対応するのか深く考えることです。場合によっては、失敗したことをメモしてください。

 まず滞納整理事務の仕事は何のためにあるのか理解することです。この仕事は財源確保に直接繋がるのです。しかも交付金や助成金と違って、特定の政策にしか使えない財源とは違います。住民の福祉厚生のためであればどのような政策においてもその財源となるのです。皆さんはそれぞれの自治体の黒子だと認識してください。表舞台には出なくても皆さんが滞納整理で税金を徴収しなければ政策が実現できないと思ってください。

 以前読んだ本(「コーチング マネジメント」伊藤守著、ディスカバー刊、2002.7)で精神科医・社会学者のアルフレッド・アドラー(1870~1937)の言葉を思い出します。彼は「仕事における失敗の90%は、知識や経験が足りないからではなく、そこに人間関係が築けないことが原因である」と述べています。

 異動による転入時期である4月には、まず職員間の人間関係を構築してください。そのためお互いにコミュニケーション能力を使って、これまでの仕事や趣味等を話すことで自分というものを理解してもらうようにしましょう。また転入職員を受入れる立場であれば、話し易い雰囲気をつくって歓迎する気持ちを出すことです。

 私の公務員人生を振り返ってみると、仕事が上手くいったときには人間関係が良好だったと理解しています。仕事を円滑にこなしたいという気持ちがあるのであれば、まず周りの職員一人ひとりと声掛けしてください。とくに朝の挨拶で、元気よく・明るい表情で「おはようございます」というだけで自然と周りの人も挨拶してくれると思います。

 仮に挨拶をするが返事がなくても毎日繰り返してください。その内、返事が返ってくると思います。なぜならお互いに気持ち良く仕事をするにはどうしたら良いか分かっているのです。皆さんから積極的に挨拶することで人間関係を明るくしてください。さあ、やってみてください。 

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