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絵の依頼者に言ってはいけない一言

✧サムネは練習絵のラフ✧

付加価値の本を読んでいます。


そこに面白いことが書いてありました。顧客に言ってはいけない一言の話です。


絵師さんの中には、絵の見積もりの相談が来たことがある人、いると思います。

そういう時、意外と大変そうだなと感じ、高い値段を提示する時にこんなことを言ってませんか?


「ちょっと高いのですが」




実は過去何度か自分も言ってしまったんですが、言わないほうが良いようです。

何故なら、高いと言われた時点で顧客側も「高い」と意識してしまうからです。そもそも高いか安いかは顧客が決めること。わざわざ高いと言わなくても、高い人には高いし、安い人には安いんです。


そんな時に「高いのですが…」なんて自信なさげに言われると、本当にこの人に任せて良いサービスを提供してもらえるか不安になります。




顧客側としては、もちろん値段も大事ですが求めるのは最高のサービスです。自信なさそうな人と、自信がありそうな人、どちらが良いサービスを提供してくれそうか、少し考えるとよくわかります。

もちろん、実際の実力と自信は別です。自信がありそうなのに、微妙だったという経験もあると思います。


でも、結局最後にサービスの価値を決めるのは満足感です。値段を満足感が上回れば、その人にとって悪い思い出で終わることはないでしょう。



だから、「高いのですが…」なんて言うくらいなら、「あなたには最高のサービスを提供します」という姿勢を見せたほうが良いということに気づきました。

たとえば絵の依頼なら、相手がどのようなシチュエーションで使おうとしているのか詳しく聞いたり、相手がその絵を使って何を求めているのか、それを使い成功しているビジョンを思い浮かべることができるように、未来を共有する。

絵を売るのではなく、それを使ってより良い未来に到達できるという希望を売る。


実は、画力をあげなくてもこれだけで付加価値は提供できるんですね。



絵のクオリティも上げることも大事ですが、できる範囲で良いサービスを提供しようと努力することも大事だと思いました。


イラストレーターはあくまでサービス業。忘れないようにしたいですね。

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