[映画]ホテル・ムンバイ

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ホテル・ムンバイ

主演は「スラムドッグ$ミリオネア」などのデブ・パテル。
監督はアンソニー・マラス。

2008年に起こったインド・ムンバイ同時多発テロ。
その時、テロリストに占拠されたタージマハル・パレス・ホテルでの人質脱出劇がモチーフになっております。

本当に怖かった。
罪も恨みもない人たちを、目に入った順に殺していくテロリストたち。
そこには何の躊躇もなく。

怒りに震えるわけでもなく、罪悪感にさいなまれるわけでもなく。
ただ淡々と殺していく。
まだ顔に幼さの残る若者たちなのに。
殺すことに恐怖も悲しみも喜びも何も感じていない。
怖すぎる。

どんな洗脳を受ければこんな風に、血の通わない機械のように人を殺せるのだろうか。
そして、裏で糸を引く人物は決して表に現れない。
怒りと恐怖で、見てる間ずっと体がこわばってました。

インドは本当に不思議な国だ。
こうやって、宗教や思想が違ったりするだけで、平気で人殺しをする人間がいるかと思いきや
一方で、このホテルの従業員たちのように、自分の命も危ういにもかかわらず、身を挺して客を守る人間もいて。

フィクションの映画であれば、従業員や客が結託してテロリストを倒したり
客として偶然泊まっていた元特殊部隊の男が何とかしてくれるのですが
現実世界ではありえないのです。

極限の状態に置かれた時こそ、冷静な判断と他人への思いやりが求められるのだ。
家族を持つ身として、いろんなことを考えさせられる映画でした。

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