貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 163 部下からの人望に欠ける幹部の問題(大型店のお悩みシリーズ)第1弾

 店長に『人望』が無ければ、誰も店長に「ついていこう!」とはならないですよね。当然チームを一つにまとめることは難しいですよね。やっかいなことに、人望の無い店長は、自分は部下から人望が無いことに、気づいていない方が多いように思います。

 なかには、チームがまとまらず、部下の動きが悪い原因を『やる気のないスタッフのせい』だと勘違いしている方もおられます。ですので、その勘違いしている店長に、部下からの人望に欠けていることを認識させることは、容易なことではありませんよね。言い方を間違えて、不用意に伝えてしまえば、必要以上にショックを受けるか?または、キレて逆上するか?最悪の場合は、退社してしまうこともあります。

 そもそも、なぜ、人望に欠ける店長を抜擢してしまったのか?という根本の問題もありますよね。

 美容室の店長選びの基準の多くは、

1.売上が多い

2.技術が上手い。

3.勤務年数が一番長い

で、決めている美容室が多いように思います。もちろん、店長候補としての判断基準に挙げることは、決っして間違ってはいないと思います。

 ただ、美容師としては優秀でも、人として問題があれば、必ずと言っていいほど、後々に問題が山積し、その火消しに時間とエネルギーを費やさなければならない事態になることが多いと思います。

 ですので、店長選びの基準を『美容師力優先』ではなく、『部下からの人望がある人』を優先順位の一番に掲げることをお勧めいたします。

 部下からの人望のある人とは?簡単に言えば、

1.部下から慕われている人。

2.部下と仲が良く、部下の面倒見の良い人。

3.部下の成長の為に自分の時間を使うことを惜しまない人

 です。もちろんリーダーシップやマネージメント力に長けている人であれば、申し分ないのですが、初めっから備わっている人はそうそういないと思います。

 その他に、店長選びの基準でお勧めなのが、『利他精神のある人』です。利他精神とは、『人に喜んでもらいたい‥』という精神がある人のことです。簡単に言えば、『人に喜んでもらうことが大好き!』という性格の持ち主です。

 お客様に喜んでいただきたい‥部下に喜んでもらいたい‥会社に喜んでもらいたい‥そんな性格の持ち主であれば、最高ですね。

 店長選びの優先順位を、美容師力を一番に持ってくるのではなく、『部下からの人望』と『利他精神のある人』を優先順位の一番二番に掲げれば、時間の経過とともに、必ずチームがまとまり、大きな成果が出るチームに変貌していくと思います。今後の店長選びのご参考になればと思います。

 とは言うものの、現状の店長が人望に欠けている場合は、どのように対応していけばいいのか?を続編でお伝えさせて頂きますね。

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