貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol271 愛社精神のあるスタッフがたくさんいる会社って、何がどう違うの?

 皆さんの会社では、愛社精神のあるスタッフってどれくらいいらっしゃいますでしょうか?
 1割なのか?2割なのか?5割なのか?9割なのか?…会社によってその割合は様々だと思います。
 私どもの会社は、残念ながら多くはないと思いますが…(苦笑)
 一方スタッフが生き生きと働いている会社では、当然のことかも知れませんが、愛社精神のあるスタッフの割合は高いような気がします。
 そして、愛社精神のあるスタッフが多ければ多いほど、離職率も極めて低く、安定して繁栄し続けることができますよね。
 羨ましい限りです。
では、愛社精神ってどうすれば育つのでしょうか?
 ただ単に待遇面の良い会社を作れば、愛社精神のあるスタッフが増えていくのでしょうか?
 美容室のコンサルタントを20年近くやらせて頂き、その間、多くの素晴らしい経営をされている美容室との出会いがあり、まさしく、愛社精神溢れるスタッフが多い会社と接する機会に恵まれました。
 私の見解ですが、『おそらく愛社精神って、ここからきているのではないか?』という点をいくつかご紹介いたします。
 その共通点の第一位といっても過言ではないことなのですが、そこで働く社員たちが、社長のことを大好きだという事実です。
 小さなサロンであるなら、社員と接する頻度も多いので、うなづけますが、複数店舗で経営されていて、100名を超える会社であっても、社長のことが大好きだと見て取れる光景を目の当りにすることがありました。
 そうなんです。愛社精神とは、社長のことが大好きという精神だと思います。
 ですので、『愛社精神ではなく、愛社長精神』なのだと思いました。
では、何が好きなのか?と言いますと、社長の人柄はもちろんのこと、社長の考え方が好きなのだと思います。
 社長の考え方が、社員を大切にする考え方で、それが口先だけでなく、それを普段から実践されている姿が愛社長精神を育んでいるのだろうと思います。
 もちろん待遇面に関しても、良くしてあげたい…という気持ちがあるので、決して待遇が悪いことはないというのも事実です。但し、愛社精神は待遇面が良ければ育つというものではないと思います。その理由をご説明いたします。
 もう一つの愛社精神のポイントは、『個別の対応の多さ』だと思います。社員から見て、『会社から自分を大切にしてくれている感』を感じるのは、自分のための時間を作ってくれたことだと思います。
 現状の悩み相談はもちろんのこと、将来的なキャリアプランの相談にのっている機会が圧倒的に多いという事実です。
 ですので、いくら待遇面が良くても、自分を大切に扱っていない会社であれば、愛社精神は生まれない。逆に、個別で対応してくれる機会を設けてくれる会社であれば、待遇面がすべて完ぺきではなくても、愛社精神は生まれるのだろうと思います。
 もう一つは、愛社精神は上の人ほど強いという事実です。
 当たり前に聞こえるかも知れませんが、愛社精神に欠けている会社ほど、トップと幹部との関係性が悪いように思います。
 アシスタントやスタイリストの離職率が悪いのは、社長が幹部を大切に扱っていないことが多いように思います。
 店長会議で複数人で話す機会が多くても、幹部一人一人と個別で話す機会を設けている会社は、ほとんどありません。そうなると、当然、幹部の愛社精神は生まれないので、当然その下のスタッフも愛社精神が育つことはありません。
 ですので、個別対応を上から順番にしていくと、やがて、多くのスタッフが、会社のことを好きになるのだろうと思います。

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