貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol277 スタッフにきつく当たり、部下を退職させてしまうスタイリストの存在…売上を上げてくれているので、言い難い…と悩んだ経験ってございますか?

  20年近くコンサル活動をしていて、人間関係で一番やっかいなご相談があります。それは、部下にきつく当たるスタイリストの悩みです。
 売上には貢献してくれているのだけど、部下への当たりがきつく、部下を萎縮させ、最悪は辞めさせてしまうことが後を絶たない状態…。
 オーナーも、その問題スタイリストに、それとなくは伝えているが、なかなか治らない…。
 かといって、きつく叱ると辞められたら困るので、オブラートに包んだ言い方になってしまい、結局何も変わらない…となってしまうこともありますよね?
 一スタイリストならともかく、それが店長だったりすると、最悪な状態を繰り返しますよね?分かってはいるけど、店長に辞められたら困りますので、結局そのまま放置し、悩みの種として長い間残り続けてしまう…。
 これは、オーナー自身の性格にもよるかも知れませんが、基本的には優しくて、気が小さく、人に注意することができない性格の人に起こることが多いような気がします。
 この問題に直面している経営者は、問題を先送りにし続けます。
 
私も幾度か経験済みですので、もどかしい気持ちは痛いほど分かります。ただ、先送りにすればするほど、その間、スタッフが楽しく働けなかったり、チームの輪が乱れたり、最悪は辞めてしまいます。先送りにした結果、何人もの犠牲者が出ることもありますよね。
 
 そうなんです。本当に解決したかったら、先送りにすることを止める決意が必要になると思います。悪いのはその問題スタイリストかも知れませんが、問題を先送りにしている自分に根本的な原因があることを認識されることが大事だと思います。
 1.先ずは、先送りにはしない…という決意のもと、先ずは、正直に伝えてみることが大事だと思います。『変にオブラートに包まず、ありのままに正直に改めて欲しいことを伝える…』
 先ずは、この単純な解決策が有効的な場合があります。

 2.次の解決策として、気になる部下の言動をヒヤリングしていきます。特に営業中に…部下の動きが悪くて、ついつい言い方がきつくなってしまうことを箇条書きにしていきます。大体部下への不満やストレスは3つです。
 ①気づかない
 ②動きが遅い
 ③言われた通りできない
 特にこの3つがどうゆう場面で起こるのか?をヒヤリングして、一つ一つ解決していくことを提案していきます。スタッフの意識のせいにするのだはなく、教育と仕組みを見直し、一緒に解決していこうという提案をするという解決策です。
 
 3.次の解決策として、部下一人一人に直属の上司をつけ、基本的には直属の上司が直属の部下を指導していく制度です。
 部下の動きが悪く、例え腹が立っても、基本的には、自分の直属の部下以外のスタッフの指導はしないというルールです。もしも気になれば、気になるスタッフの担当上司に話して、指導してもらう…というやり方です。
 この制度があれば、問題スタイリストも、スタッフにきつく当たることも無くなりますよね。
 解決策を3つほどお伝えしましたが、やはり大事なことは、解決するまで取り組み続けることだと思います。解決の先送りこそが、未解決の最大の原因だということを認識されることをお勧めいたします。
 
 
 


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