貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 152 気薄な人間関係 (大型店のお悩みシリーズ)第1弾

 一店舗で数人で経営されているときには、経営者が直接スタッフと接する機会が多いですので、経営者がスタッフを大切にすればするほど、必然的にチームに絆が生まれやすくなりますよね。ところが、スタッフ数が増え、また店舗数が増えて参りますと、いくら経営者がスタッフを大切に思っていても、経営者とスタッフとの接触機会が減り、どことなく気薄な人間関係になりやすくなりますよね。

 人間関係が決して悪いわけではないけど、どことなく淡白な人間関係になりやすいですよね。仕事は仕事!と割り切り、定時になれば、さっさと帰宅して、必要以上にスタッフと関わろうしないスタッフも多くなりやすいですよね。

 そういう淡白な社員が増えますと、チームの一体感が感じられなくなり、『みんなで頑張りましょう!』という空気感や盛り上がりに欠けるチームになってしまうことがありますよね。キャンペーンをやっても、何かのイベントをやっても、どことなく盛り上がりに欠けてしまいますよね。

 ですので、できれば一体感のあるチームにするために、ある程度、チーム内で支え合う絆づくり良好な人間関係を作っていきたいですよね。

 スタッフ間の人間関係をより深いものにするために、スタッフに向かって、「お互いにもっと関心を持とうよ!」「お互いにもっと関係性を深めようよ!」と促しても、あまり効果がでないことが多いと思います。

 それは、スタッフ間の人間関係の良し悪しは、スタッフ間で作られるものではないと感じています。

 「えっ?」って思われる方も多いと思いますが、良好で絆の深い人間関係は、スタッフ間の横の繋がりではなく、上司と部下の縦の繋がりが、そうさせているのだと思います。特に、その店舗のトップ(店長)と部下との関係性が、そのサロンの人間関係の良し悪しを作っているのだと思います。30年以上美容室を経営し、多くの大型店舗の店長の方々と接する機会があり、分かったことは、店長によってその店舗の人間関係が変わるという事実です。

 ですので、スタッフ間の淡白な関係性は、店長と部下との淡白な関係性と比例しているということです。

 ですので、店長教育、あるいは、店長の職務の一つとして、部下との関わり方に力を入れると、明らかに人間関係に変化が現れるようになります。

 常日頃から、店長は部下とどう関わればいいのか?を店長育成や店長マニュアルに落とし込み、仕組みだけではなく、『部下を心の底から良くしてあげたい‥』と思う店長に育てることが、気薄な人間関係から絆の深い関係性を作れると思います。

 具体的な方法については、次回お伝えさせて頂きますね。

 

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