貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol295何度も言いきかせて一旦はキレイになるのですが、時間が経つにつれ、サロンがホコリまみれで、掃除が行き届いていない…という状況に悩んだ経験ってございますか?

 経営者としてサロンを訪問致しますと、一番気になるのは、サロンの掃除が行き届いていない…という状況ではないでしょうか?ついつい棚のホコリを指でなぞって、店長やスタッフに見せつけたくなりますよね。(笑)
 店長に、掃除ができていないことを指摘すると、しばらくはキレイでも、日にちが経つにつれ、徐々にホコリまみれのサロンに戻ってしまいます。いくら口やかましく言っても同じ現象を繰り返してしまいます。
 同じ会社で、尚且つ同じように掃除の分担やチェックのやり方をしていても、キレイが保たれている店舗もあります。
 その差は何なんでしょうか?
 私は美容室を経営して30年以上になります。その間、多くの店長が入れ替わりました。
 多くの店長を見てきて感じたことですが、サロンの清掃度のレベルは、結局のところ、店長自身の清掃度のレベルに比例する…と思いました。
 そこに在籍しているスタッフの問題ではなく、ほとんどの場合は、店長の問題だと思います。
 もしも店長自身が汚いのが嫌なら、店長自らが掃除してでも、キレイにしますよね。つまり、店長の掃除ができていない許容範囲が広ければ広いほど、汚れていても気にならない店長だということですよね。
  店長が気にならなければ、当然汚れていても、放置してしまいますよね。
 本来キレイ好きのスタッフがいても、誰もきれいにしようとしないサロンの風習に流されて、徐々に汚いサロンに慣らされてしまいます。
 慣らされなかったキレイ好きのスタッフは、掃除をしないスタッフに不満を抱くようになり、それを放置している店長に不信感を抱くようになり、ストレスが溜まり、最悪は辞職してしまうことすらあります。
 掃除は、お客様のためでもありますが、働くスタッフのためでもあります。
 掃除をきちんとするルール作りや仕組みを考えることも大事ですが、その前に、そのサロンのトップのキレイに対する認識を変えさせる必要があると思います。
 先ずは、店長としっかり話し合って、『店長自身の清潔度レベルを上げるためには…』どうしたらよいのか?をとことん取り組んでいった方が賢明だと思います。
 多くのサロンでは、店長が一番客数も売上も多いですので、店長自身は掃除をしなくなる傾向があります。店長自身が掃除をしないから掃除に対する許容範囲が広がってしまいます。
 ですので、一番の解決策は、どんなに店長自身が忙しくても、店長自らが率先してサロンを綺麗に磨き上げます。ただホコリや汚れを取るのではなく、磨き上げることが大事だと思います。
 店長自身がスタッフの誰よりも掃除をしていくうちに、間違いなく、きれいに保たれるに近づいていくと思います。
如何でしょうか?
 

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