貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol281求人が上手くいかない本当の理由は、経営者が求人活動に絡んでいないため!?

 美容業界では深刻な人手不足に陥っていますよね。
 コンサルタントを20年近くさせて頂いておりますが、ここ数年の経営者の一番のお悩みは、人が入らない…というご相談が一番多くなって参りました。
 ベビーブームの恩恵を得ていた時代とは違い、そもそも若い人の人口がどんどん減ってきていますので、美容学校へ入学する人が減り、当然美容学校を卒業して就職する人数も激減し、その結果、20万軒以上ある美容室の間では、激しい争奪戦が繰り広げられていますよね。
 ですので、普通に経営していたのでは、争奪戦にすらエントリーできない美容室も多いのではないでしょうか?
 そんな中、知名度や認知度を上げるために、Instagram等の発信にも力を入れている美容室も多くなって参りました。
 大型美容室では、若い世代のスタッフを中心とした求人プロジェクトチームを発足しているところも増えて参りました。
 それは、歳を重ねたベテラン経営幹部陣より、美容学生との年齢の近いスタッフが求人のコンテンツを考え発信した方が、効果が出るだろう…と考えるのはごくごく自然な流れだと思います。
 ところが、いくら若い人の感性で、バズりそうなコンテンツを考えても、求人の効果が出ない場合があります。
 それは、会社の魅力が乏しい場合です。
 いくらセンスのあるメンバーが集まっても、会社の魅力が乏しければ、美容学生さんに刺さる投稿記事は作れないということです。
 このような状態になる原因は、経営者が求人対策に絡んでいないことが最大の原因だと思います。
 競合する美容室と自社とを比べて、魅力のある会社…つまり経営者自らが、働きたくなる会社づくりを率先して取り組み、求人活動に絡んでいないとするなら、争奪戦にエントリーすらできない事態に陥ってしまいます。
 勘違いされないように申しますと、Instagram等の投稿記事に絡むのではなく、会社の魅力づくりを求人対策に絡めることが大事だと思います。
 初任給、有給休暇の消化率、デビュー時期、スタイリストの平均月収、ボーナス、ウイッグ代支給など…ここ数年の待遇面の変化や、待遇面以外でも、独自の教育やキャリアプラン等…美容室の求人アピールのレベルが上がってきている事実に目を向ける必要がありますよね?
 経営者が求人に絡んでいないと、求人に対して遅れをとってしまう会社になってしまいます。
 経営者がビジネスモデルの大事な要素としての求人を、経営者の一番の仕事だと認識する必要があるのではないかと思います。
 求人対策の一環として、魅力のある会社づくりに力を入れれば入れるほど、結果的に離職率の改善に繋がります。
 逆に言えば、離職率が悪い会社は求人でも遅れをとっていまう…という事だと思います。
 ですので、求人の最高の責任者は、経営者であるべきだと思います。


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