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「香君」読みました。

上橋菜穂子さんと言えば「守人シリーズ」でしょうか。
私は「獣の奏者」が大好きです!

楽しみにしていた「香君」。
図書館の予約ではいくら待っても読めなさそうだったのでついに買ってしまいました。
本棚が溢れる~。

どきどき。
「獣の奏者」みたいな最後だったらどうしよう…
好きなのだけど切なすぎて。


そして。
読み始めたら、やはり面白い。
大事に読もうとおもったけれど、
癖で一気にまくし上げて読んでしまいました

(息子が学校に行っている隙に)。

早く読んでしまうと内容理解も怪しいのですが、
出産以降自分の時間が減り、
とにかく早く読むようになってしまいました…


色々響く箇所があったのですが、
1番はココ。



(ネタバレあり?)

「この国が若かった頃、人々が凍った大地を耕し、ようやく生きていた頃、この国の人々は生き残るために身を寄せ合い、国が豊かになれば、自らと家族だけでなく、共に生きる仲間たちも幸せになると思っていたでしょう。その頃は、きっと、自らが支えている国の姿が、ひとりひとりに見えていたはずです」

しかし国が豊かになっていくと、
他者の痛みを自らの痛みとは思えなくなっていった…


個々を蔑ろにしようっていうのではないけれど。
私たちは目の前の楽ばかりを求めすぎている。
見えないものを見ないようにして、
未来も見ないようにして、
どこにいこうとしているのだろう…

見通しが持てないのは、
大人も同じだったのか!


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