ケアマネージャーのなり手がいない

不動産、特に新築分譲住宅のお話に執着してきましたが、今回は介護業界のお話をnote(ブログ)に記していきたいと思います。いや~、本当に深刻です。

画像1

その前に、私が体感してきた介護業界のケアマネージャー像について書いていきたいと思います(私自身はケアマネージャーではありませんので、あしからず)。

介護業界に15年超いる私から見たケアマネージャー像

2003年4月に学卒として社会人になった私は、介護業界のシステム開発運用に携わり、2004年10月に実際に介護業界に足を踏み入れました。2004年といれば、2000年に始まった介護保険の創成期中の創成期。一定のルールはありましたが、2020年の現在ほど確固たるものもなく、暗中模索、五里霧中、試行錯誤していたことを記憶しています。

その中で、ケアマネージャーは、2000年4月に介護保険法が施行するにあたり、急遽設えた職種で、混乱も混乱、とても大変なお仕事でした。大変だという意味は今とは決まっていなくて、サービスの供給量も少なく、その中で、高齢者に合わせたケアプランの作成は本当に困難を極めたと思います(あっケアプランは作ったことがない人間の発言です)。

それでも「ケアマネージャー」、正式名称、介護支援専門員は、介護業界での星であり、一旦、介護業界に足を踏み入れた人間であれば、大半の介護業界従事者が、ケアマネージャーにつくことを夢見たものです。

介護業界で事業運営を学んできた私は、介護従事者になろうとするみなさんに、最終的には「ケアマネージャー」になることが将来の選択肢であるとお話を続けてきました。

実際に、ホームヘルパー3級→ホームヘルパー2級→介護福祉士→介護支援専門員(ケアマネージャー)と資格をステップさせ、ケアマネージャーになっていった介護業界従事者をたくさんみてきました。いまやホームヘルパー3級や2級という名称は、介護職員初任者研修に代わり、介護福祉士を受験する前に、実務者研修を修了しなければならない資格体制に変化してきました。はじめから現在の資格体制があったわけではなく、この2020年揺らぎながら変遷してきました。

画像2

完全に横道にそれますが、2000年の介護保険が始まった当初は、「要支援」という言葉もありませんでした。ただ「要介護」だけで、あったのは要介護1、2、3、4、5しかなかった時代もありました。それがどうでしょう?!「要支援」だけじゃなく、総合事業の「事業対象者」ってなんですか。そう、介護保険はこの20年間、改悪され続けてきました。

ケアマネージャーのなり手がいない

今回のnote(ブログ)のテーマ「ケアマネージャーのなり手がいない」は本当に深刻です。ケアマネージャーのなり手がいません。データを使ってご説明しますと、ケアマネージャーのなり手がいない以前に、ケアマネージャーの試験を受験する人が激減しています。

ケアマネージャー試験 受験者数の推移

2015年度 134,539人
2016年度 124,585人
2017年度 131,560人
2018年度 49,332人
2019年度 40,918人

見てください。このケアマネージャー試験の受験者数が2018年度から一気に減った具体的なデータ。ケアマネージャーになる以前に、ケアマネージャー(介護支援専門員)資格を有しようとする人数が極端に減っています。

これには複数の理由があると言われています。ケアマネージャーの仕事内容が難化したことや、介護福祉士の処遇改善が進み、あえてケアマネージャーにチャレンジしなくても、そこそこの待遇を得ることができるようになったことも遠因になっているでしょう。

受験者数原因の一番の理由は、受験資格からホームヘルパー2級を除外し、受験資格を難化させたことです。介護福祉士がなくても、上位資格だと思われていたケアマネージャーを受験できた時代から、最低、介護福祉士を持っていなければ受験資格を得られなくなると、それは受験者数は大幅に減らすでしょう。間違いありません。

介護業界の資格制度改正は、ケアマネージャーに限らず、不景気の時期に人材に溢れるころに議論が巻きおごります。人材が豊富だから、質を高めるために、資格要件を高めようっと。しかし資格制度が実際に改正されることには好景気フェーズに入っていて、人材不足で苦しんでいることが常です。

ヘルパー3級がなくなったのも同じ流れを汲みました。結果、人材不足になるとヘルパー3級に相当する資格を作らねばという議論が巻き起こります。もう20年の歴史がある介護業界ですので、そろそろ歴史を学んでもいいのではないかと思います。

私がケアマネージャーに求めること

画像3

「ふじがおか見付ケアプランセンター」が求める介護支援専門員は、
担当頂く利用者様そしてご家族様の24時間365日を穏やかにお過ごしいただくためのケアプラン作成を行います。
単なる点数計算では、本当のケアマネジメントとは言えませんので、給付管理だけをしたい介護支援専門員取得者は絶対に弊社でケアマネージャー業務をやるべきではないと思います。

ケアマネージャーの勤務時間は8時間です。週5日勤務です。到底24時間365日をカバーできないと思うかもしれません。しかしケアマネージャーは、ご利用者様、そしてご家族様の道しるべであり、計画を作ることで、介護サービス提供事業者の協力を求め、活用できる社会資源を結び付けていくのです。

利用者様の体調・環境の変化は変化します。ケアマネージャーが作った計画がいつでも完璧なわけではありません。常にケアプランを利用者様の体調・環境の変化にあわせて変化をさせていくことが求められます。常に最善のケアプランを模索していくそんな姿勢が、2020年のケアマネージャーには求められています。

ケアマネージャーの経験がない?そんなの関係ありません。でも多少のPCスキルと、コミュニケーション能力そしてやる気・元気・勇気が必要です。
「ふじがおか見付ケアプランセンター」のケアマネジメントを是非学び、切磋琢磨して、一緒にお仕事しましょう。

画像4

長文に、お付き合いいただき、ありがとうございました。本当に、やる気あるケアマネージャー(実務未経験も歓迎)を募集しています。どうかご興味のある方は、ふじがおか見付ケアプランセンター(電話0538-33-7070)までお気軽にお問い合わせください。

静岡県磐田市という中部地方に生息しています。サポート頂きましたら、介護従事者の待遇改善に活用させていただきます。多面的な見方ができるように、異論を発信してまいります。