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「AIで買い方分析」果たしてその効果はいかに?

みなさん、おはようございます。

経営のパーソナル・トレーナー、フジガッキーです!

きょうは、昨日10/3の日経新聞一面に掲載されていた小売にまつわる記事をご紹介します。すでにお読みになられた方も多いと思います。

なお、タイトル画像は本文とはなんら関係ありません。

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◆ そごう・西武が全店にAIカメラを導入

まず、一部記事を引用します。

そごう・西武は今後5年程度かけて国内全10店に人工知能(AI)カメラを大規模導入する。客の年齢や性別、店内での行動履歴をきめ細かくデータ化し、商品開発に活用する。
新型コロナウィルスの影響で百貨店は客数減が続く。海外新興勢は実店舗データの活用で店の数を増やしており、日本でも採用の動きが出てきた。

続けて、

AIカメラ分析のスタートアップと組んで、年内にまずは、そごう大宮店の食品売り場と西武池袋本店の高級ブランド品売り場にそれぞれ150台、100台を導入する。百貨店ではAIカメラを大規模導入するのはこれが初めてとのこと。

◆ 従来方法との違い

従来、日本の小売大手のデータ取得の主な手段は、店員さんがレジで入力するPOS(販売時点情報管理)データで、これにより購入者の性別や年齢(おおよその)、購入した品物の数量や価格、合せてどんな品物を購入したかなどを把握しています。
このPOSデータを分析することにより、売れ筋・死に筋商品の把握や、組み合わせると売れやすくなる商品など、どの消費者にどういった商品をアプローチすれば良いのかにも活用されています。

今回、そごう・西武が導入するAIカメラからの画像データを使って、客の年齢や性別はもちろん、商品を買う順番やどれくらい時間をかけて選んだか、どの売り場を素通りしたかが把握できるといいます。

◆ 果たして効果のほどは?

確かに、POSデータにAI画像を組み合わせれば、顧客の買い方のよりきめ細かい分析にはつながるかもしれません。

ただし、カメラをどのように配置するのか分かりませんが、見られている感を露骨ではないにしても醸し出してしまうと、買い物客が構えてしまったり、退いてしまったりして、実態が逆に掴めなくなってしまわないか。
加えて新聞記事でも指摘していますが、消費のネットシフトは確実に進展してきているなかにおいて、日本の百貨店はネット対応で明らかに出遅れている。遅きに失することはないか。

また、以前の投稿「ターゲットはだれ?」

こちらでも書きましたが、ターゲット層自身というよりかは、その人たちがもつニーズを引き出すことのほうがいまは大事だと思っていて、果たしてそうしたことに繋がるのか。
もっと言ってしまえば、なにが目的なのか窮境に喘ぐ百貨店への有効な打開策となりうるのか。
少々熱くなってしまいましたが、この記事を読んで感じてしまいました。

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みなさんはいかがお感じになりましたか?
わたしは小売にはとても関心がありまして、以前にも小売、なかでも百貨店にまつわる内容の投稿をしました。よろしければぜひお読みください。↓↓

そして、ぜひご意見などお寄せいただければ嬉しいです!

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