見出し画像

みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・ビジョナリーコーチ
お金とビジョン実現の両立を後押しするパートナー
フジガッキーです!

きょうのテーマは、「死角」です。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

あっ、危ない💦

先日クライアント先へと車を走らせていた途中のことだった。
いつもの国道なので到着時刻から逆算して余裕を見て出発した。
なので、慌てていたわけではなかった。
片側二車線で右側の追い越し車線を走っていた。
少し前の車が右折しようとして数台前から渋滞しかかっていた。
なので、左側車線へと車線変更をしようと考えた。
左のサイドミラー、よし!
室内のバックミラー、よし!
ウィンカーを左に出し、左の車線へとハンドルを切ろうとした瞬間だった。
突然、真横に車がいるのが見えた。
(あっ、危ない)
ヒヤッとした。即座にウィンカーを戻し、そのまま前方でブレーキをかけ減速した。

危なかった。
事なきを得たが、本当にヒヤッとした。
サイドミラーにも、バックミラーにも映っていない死角に車がいたことに気づけなかった。
でも、最後にハンドルを切りながら首を左に曲げ、自分の目で確かめたのが幸いした。左を走っていた車にすみませんと軽く会釈をし、その車は前を走り去って行った。


駆逐艦ベンフォールドの死角

いま読んでいる本『CLEAR THINKING』の第14章「弱点を知る」に、アメリカ海軍ミサイル駆逐艦ベンフォールドの死角についての示唆に富んだエピソードが書かれていました。

ベンフォールドは海軍のなかで最もパフォーマンスの悪い軍艦の一つだった。(中略)
代々の指揮官はいずれもすばらしい軍歴の持ち主だったが、どうしてもベンフォールドのパフォーマンスを改善することができなかった。戦艦のパフォーマンスは突き詰めると技術ではなく乗組員で決まる。(中略)
ベンフォールドの運命はマイケル・アブラシェフが指揮官に任命された日を境に変わった。海軍から初めて洋上での指揮権を与えられたこの日、アブラシェフは30代半ばだった。(中略)だがそれから20ヶ月も経たないうちに、アブラシェフはベンフォールドを海軍で最もパフォーマンスの良い軍艦の一つに変貌させた。しかも息の詰まるような階層組織のなかでそれをやってのけたのだ。いったいどうやったのか。

注目すべきは、アブラシェフが何をしなかったか、、、、、、だ。誰ひとり解雇も降格もしなかった。階層組織にも変更を加えなかった。技術面にも手を加えなかった。唯一本当に変えたのはアブラシェフ自身だ。まず自分の潜在的な死角を把握し、乗組員の視点から世界を見た。

この後に、バーベキューの食事を待つ水兵たちの長い列ができていて、上官の士官たちが列の先頭へと割り込んで早く食事を取って、水兵たちと異なる専用のプライベートデッキで食事をしていた様子が描かれ、

アブラシェフは士官たちのところへ行って、どうふるまうべきか指図しようとはしなかった(それは典型的な指揮統制型のアプローチだが、長期的にはまずうまくいかない)。自ら列の最後尾に並んだだけだ。(中略)
アブラシェフは列に並び、食事を受け取ると、水兵たちと一緒に座って食事をした。次の週末のバーベキューでは誰もがきちんと列に並び、一緒に食事をした。一つの命令も発せられることなしに。


視点を変えてみることの大事さ

この章の締めくくりにはこんなことが書かれていました。

アブラシェフは最初から、部下に命令するだけではその行動を改善できないことを知っていた。うまくいったように見えても、結果は長続きせず、弊害は大きい。それは軍艦でも工場でも同じだ。指揮統制によって社員に知恵、知識、スキルを発揮させることはできない。(中略)

自分が見ている世界こそが正しい姿だと思っていると、思考に欠落が生まれる。視点を変え、他の人々の視点から状況を見ることができて初めて、自分は何を見落としていたか気づく。自分自身の死角を理解し、それまで見えていなかったものがみえるようになる。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

いかがだったでしょうか。
「死角」について、自らの体験にあわせて本の中からご紹介しました。
視点を変えてみることで、盲点や見落としに気づくことができる。
大事な視点ですね!

みなさんもどうぞご安全に🚖

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?