100人のうち1人に刺さればいい
いつも通勤途中、車のなかで聞いているのが別所哲也さんナビゲート
のJ-WAVE TOKYO MORNING RADIO。なかでもお気に入りは、KARTE
CX VOX。
今週は、株式会社ヤッホーブルーイングの井手直行社長。
井手社長いわく、
ビール醸造メーカーは大手4社の寡占状態、その次に来るのがオ
リオンビールでシェアはわずか1%弱。そう考えると、100人のうち
1人に刺されば、ウチもオリオンビールさん並みになる。
看板ビールの『よなよなエール』や、ネーミングも個性的な『イン
ドの青鬼』など揃えているが、最初から大手と勝負するのは難しい
と思っているので、ターゲットを絞ってまず100人に飲んで頂いた
ら、1人どころか数多くの方々から圧倒的な支持をいただき、それ
が口コミなどでどんどん拡がってきた。
その過程においては、マイケル・ポーターさんの競争戦略論を学び、
実践をし、これまで比較的うまくきていて、ポーター賞までいただ
くことができた。
最初から大手と戦わない、市場の主流であるラガービールは扱わず
ニッチな市場のエールビールに特化する戦略。
ただし、そこには品質はもちろんのこと、個性的なネーミングやそ
れぞれのクラフトビールにペルソナを立てたマーケティング戦略が
あり、熱狂的ともいえるファンイベント開催や「よなよなアウトド
ア部」なる部活動など、顧客体験価値を重視した双方向コミュニケ
ーションなど、非常によく練り込まれている。スゴイ!
刺さった!
そして最後に、井手社長の夢についても、
「よなよなビールで、『ノーベル平和賞』を獲ること!」
だそうで、応援したくなりました!!
今週、別所哲也さんはお休みで、お留守番ナビゲーターのTENDRE
さんの一言も秀逸。考え方は井手社長とも共通する。
音楽を多くの人に届けるため、よりキャッチーを狙い過ぎるとリアル
じゃなくなる。じゃあどうするか?最初から狙うのでなく、まず自分が
自信を持てる曲を創り、身近な仲間がカッコイイと思ってもらえるかど
うか、思ってもらえればだんだん周りにも拡がっていくのではないかと
思う。
まずは小刻みなテストマーケティングを繰り返すことということな
のかも。
ということで、TENDREさんの癒やし系?ゆるゆるな感じの曲をみな
さんもどうぞ!
ではまた。