お腹に夢と希望をため込んで

ダイエット中なのに間食してしまう。さらに給料日前なのにコンビニで不必要なお菓子やジュースを買ってしまい二重に後悔する。本当に私はアホだ。


“人生は選択の連続である”
こんな言葉から始まるドラマが2年ほど前にあった。主人公が過去に戻ることのできる不思議なタクシーで乗客のやり直したい過去にさかのぼり、その選択をやり直して様々な結果を体験させる物語だ。
劇中でも触れられているが、人生は選択によって大きく変わる。今、目の前にある道を右に行くか左に行くかでも大きく変わるだろう。だからこそ理想といえる選択をしたいと私は思う。

ダイエット中に間食を目の前にしたときの選択肢は二つだ。「食べるか、食べないか」だけだ。
しかし、この時はものすごくお腹がすいていた。しかも長い期間間食を断っていた。この状況下だとしたら食べてしまう人は少なからずいるだろう。そして食べるという選択をした場合、その時は絶対に後悔はしない。なぜならその時の最高の選択をしたからだ。どうしても食べたいから食べたのだ。

しかし、この後
「食べてしまった」
と、悲しい気持ちになるのは間違いないだろう。これまでの努力を無駄にしたこと、食べるという選択をしたことに後悔をすることになる。

ドラマならタクシーに乗り込み、食べる前まで時間をさかのぼり、食べないという選択をすることができるかもしれないが現実はそうはいかない。その場その場で理想の選択をしなければいけないのだ。

しかし、全ての選択において理想の選択ができれば何も問題ないのだが、どの選択が正解で失敗なのかはいつまでたってもわからないだろう。前後の心境の変化なんて制御しようがないし、誰も過去も未来も見に行くことができないからだ。後から失敗したなという選択が成功だったなんてこともあるかもしれない。
食べないという選択をした場合、もしかしたらその先ずっと食べられないような事態が発生したときには、あの時食べておけばよかった。なんて後悔をするんじゃないだろうか。
そう、なにが正しいのかなんて誰にもわからないのだ。

人生は選択の連続なのだ。誤った選択をした後でも選択は続く。

と、ここまで書いたが私が食べることを正当化しようとしているようにしか見えないのが少し悲しい。
明日から痩せる。ダイエットすると言い続けて何年経つだろう。もう忘れてしまった。しかし、昨日の夕食にご飯をお茶碗3杯食べてしまったことはどうしても忘れられない。
私の人生は失敗の連続だ。いや、私の人生は間食と暴食の連続なのだ。
理想の選択という陰に隠れて脂肪をため込んでいる。さあ、ここら辺でそろそろやめよう。

今日のお昼は何を食べようか。

トンカツ?ラーメン?

どっちも食べたいな。

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