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2023年1月から取り組んでいること

こんにちは.ふじえもんです.

この記事を書いた経緯と要点

経緯

とあるイベントに参加して,そこで得た体験などを書いていたら話が脱線してしまい,ついにはこれまでのことをふりかえるいい機会になりそうだったので別の記事として書くことにしました.

要点

  • 聴こえに関係なく発言できる、伝わる環境づくりのための素材集め

聴覚障害✖️当事者研究

最近,聴覚障害✖️当事者研究という本を読んでいます。

聴覚障害があることで起きる困りごとを,自分のこととして自分だけでなく他者と一緒に考えていくのがこの本で描かれている大事なポイントだと認識しました.

半分ぐらいまで読んで,それ以降はまだ読めていません.
なんかほかに思ったことがあれば別記事にします.

ここ9ヶ月で取り組んでいること

今に至るまで自分がどんなことをしているかをふりかえるとまさに当事者研究とくに聴覚障害に関することに取り組んでいることに気がつきました.

4年になってから,大学で特別研究とは別で野良で研究をしていたり,学外のコミュニティとしてあるグループをつくって定期的に集まる(ORSC)などしています.

それらの根本的なところにあるのは,Xのプロフィールにも1月下旬ごろから書いている聴こえに関係なく発言できる,伝わる環境づくりのための素材集めです.

何かを考えたり,提案するにあたりその元になる知見や体験をどこかで得ているはずです.

その素材を集めるために,

学外では開発イベントやスタートアップ実践イベントへの参加・企画、デフコミュニティへの参加やコーチングの受講,Agileコミュニティ・カンファレンスでの登壇,

学内では特別研究や野良研究,開発サークルの立ち上げ・運営,UD研修の講師(学内バイト)を行なっています.

ほかにも細々としたものがいくつか.

それらはすべてゴールへのアプローチが違い,いろんなドメイン知識を使って考える場となっています.

それぞれ結果が出始めているものもあれば,すでに終えたものもあります.

例えば,スタートアップ実践イベントでは,自分の聴こえ方と向き合い新たな工夫を導入してワイワイやっていたら優勝しました.


デフコミュニティでは,デフエンジニアの会内部で短時間のハッカソンを企画しました.

詳細は記事にするつもりは今のところないのですが,ろう・難聴者ならではのコミュニケーションが見られたり,ペアプロがろう・難聴者同士での開発に合っているのではという気づきがありました.

コーチングの受講については,どっかで機会があれば改めて記事にするなどします.


Agileコミュニティ・カンファレンスについては,関連のイベントで3件登壇しました.

  • RSGT2023

  • AgilePBL祭り

それ以前に考えていたこと,見たこと

入学してからぼんやりと考えていたのですが,聴こえに関係なく発言できる,伝わる環境づくりが必要だと確信をもったのはRSGT2023に参加してからです.とくに最終日のOST,OST延長戦(ほんとはClosingの時間)での語らいが強く影響しています.また,そこから始まったコミュニティもありました.

これまで,聴こえるのが当たり前の世界で過ごしていて,自分と似た状況の人と会うことはなく,大学に入ってからさまざまな聞こえの状況を知ることになりました.

最初は,慣れないオンライン授業や使い慣れないツールはもちろん,必修となっていた手話入門の講義でがんばって自分の名前の手話表現を表出していたことを思い出しました.

それからいくつかグループワークを経る中で,手話が飛び交うのを目にして,静かだけどうるさいと思ったり.口話以外のコミュニケーション手段を体験したりしました.

その後,聴覚障害やそれに関する情報保障を勉強して,今考えていることの土台を築いて1年が過ぎ,

3年になってからはいくつかチーム開発の経験を積むことができたけど,そこで失敗したコミュニケーションもありました.

チームで仕事する以上,チーム開発におけるコミュニケーションって非常に大事で,ろう・難聴者のチームはもちろん,聴者を含んだチームでの工夫も考えるべきだと気づきました.


登壇後の気付き

その工夫が,聴者のみのチームにも当てはまるだろうと気づいたのは,RSGT2023で発表したあとの聴講者からのフィードバックをいただいてからです.

プロポーザルを書いた当初も,発表後も,自分たちの工夫ってそこまで大したことではないと思っていたのですが,聴者目線だとその工夫以前に,さまざまな驚きがあったようです.

意外と当たり前のように行なっているコミュニケーションだけど,それは本当にコミュニケーションとして成り立っているのか,互いに伝えることができて,伝わるような環境なのか考えるようになりました.

そこには,聴こえる・聴こえないの違いによる文化や視野が異なっているから生まれる互いの認識のズレだったり誤解,無理解が含まれているのではとも考えるようにもなりました.

なので,学内に篭らず面白そうなイベントだったり自分のやりたいことと近そうなイベントがあれば参加するようにしています.また,自分がやりたいことがあれば,他の人,所属するコミュニティで相談して周囲の協力を得ながら実現してきました.


さて,そろそろこの記事のオチを書いて〆ようと思いつつ落とし所が見つからないのでこの辺で強引に終えます.

おまけ

年々,やりたいことを実現して,さらにそこを起点にやりたいことが増え..て今に至る.入学する前はここまでは想定してなかったなあ.

来年からは環境が変わるけど,今考えていること,取り組んでいることはできる限り継続したい.考え始めた時よりは解像度がほんのちょこっとだけ上がったけど,まだまだ見えていない状況もあるだろうし,試すことはまだあるはず.

もう1年が終わったかのように書いてるけど,まだもう半年あるので,もうちょっと楽しめるんだった.

なんなら,後期は後期でまだまだ面白いことができそうな雰囲気.

おしまい.ふじえもん.

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