日差しの角度
やさしくありたい
凪が続く夕暮れみたいに
広く深く悠然と
ただ包み込む青でありたい
鳴らない秒針と着信音
冬の光が差し込む和室
どんな音がしていただろうか
白いもや 毛糸のぬくもり
記憶は突然あらわれて
胸を突き刺していなくなる
かたいあたまほぐして
1mmずつ広げて
どんな声も聞いて
忘れちゃいけない
取り戻して
脈々と続く道
誰の手にも渡さないで
つよくなった
隠さなくなった
棘だらけの砂利道
振り返れば
こんなにも遠くまで
歩いてきたのか
低くなる日差しの角度
今年ももうすぐ終わり
わたしの道 また足跡が増え
伸びた影 細長くて
ひとりの道 また一歩ずつ
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