見出し画像

好きなことを語る~映画編①~

久々に、好きなもののことを書こうと思う。今日は映画について。

新旧色んな名作映画を見て育った

子どもの頃から、そこそこ映画漬けだった私。これは母と祖父の影響で、実家には色んな映画のパンフレットがコレクションされてたし、モノクロ映画をはじめ色んな名作を見せてもらって育ってきた。

祖父と一緒に見た『十戒』『ベン・ハー』『風と共に去りぬ』『荒野の七人』、母が見せてくれた『ローマの休日』『青きドナウ』『ウエストサイドストーリー』『サウンドオブミュージック』あたりの衝撃はよく覚えている。

いまだに衝撃の十戒。チャールトン・ヘストンが祖父の姿に被る(ちょっと似てたんだよ)。

青きドナウ、なんとYoutubeにあがっていた!もちろん字幕ないけど。子どもながらに「心洗われるとはこういうことか」と思った。心に清流が流れたよね。

スティーブ・マックイーンではなくユル・ブリンナー派でした。日本人俳優も渡辺謙が好きだったしなぁ小1の頃・・・。

ぎゃーー!ジョージ・チャキリスの兄貴ィ~!!!私のミュージカル&ダンス好きは、このあたりからきているです、ハイ(あとはKING OP POPマイケル・ジャクソンね)。なお、V字バランスはできません。

そして、リアルタイムのロードショーもよく連れて行ってもらったし、金曜ロードショーもよく見せてもらった。母は、子どもにはまだ早い、という感覚はあまり持ち合わせていない人だったのか、子ども向け映画はあまり見たことがない(ジブリはもちろん見てたけどね!)。

小学生の頃、リアルタイムで見て好きだったのは、

当時全盛期だったケビン・コスナー主演よ。かっこよかったこと。共演はモーガン・フリーマン、アラン・リックマン、クリスチャン・スレイター、そんでショーン・コネリーだよ。なんと豪華なの!私の中でのアラン・リックマンは、いまだにスネイプ先生ではなく、ダイ・ハードとこの映画の敵キャラのイメージ。

あー好きだったなぁ~ロビン・ウイリアムズ!ダスティン・ホフマンも、クレイマー・クレイマーやレインマン、卒業よりも前にこっちで知ってしまったのだった。

バック・トゥ・ザ・フューチャーでもれなくマイケル・J・フォックスにはまった私に対し、「マイケルは声がいいのよ、声が」と薦めて字幕版を見せてくれたのがこれ。バブリー!男性版シンデレラストーリー!マイケル可愛すぎる絶叫ー!(早熟の自覚有〼)

メジャーどころからマイナー作品まで、時におかしなB級映画まで、色々な映画に触れさせていただいたおかげで、心の襞はかなり細かくなったと思います、母上。

ある日母に見せられたトンデモB級アクション映画がこれ。いやー突っ込みどころ満載だけどめっちゃ面白かったのよこれが。。。Youtubeに映像あったけど、コマ割りやたら酷いなw そしてなぜこれを小学生に見せた、母よww

思春期は映画漬け

中学校からは、自分でレンタルビデオ店に通ってお小遣いをはたいて映画を借り、気に入った映画があれば休日は一日中映画館にいて、学校帰りにはキネマ旬報とロードショー目当てに本屋に寄るような子でした。大作に話題作、単館系オサレ映画もたくさん見たし、全然理解できないものや、怖いもの・えぐいものも見た。とにかく貪るように見まくった。

デビッド・リンチとデビッド・クローネンバーグはどうしても起きていられないし、タランティーノは初期以外はオエッとなるし、ダーレン・アロノフスキーはどれも辛くて二度は見られなかった(奥さんのレイチェル・ワイズは大好き)。

ベタにトニー・スコットとリドリー・スコットが好きで、ガス・ヴァン・サントとジェームズ・アイヴォリーが好きで、ウォン・カーウァイよりもチェン・カイコーで、クリストファー・ノーランとウォシャウスキー兄弟?兄妹?も大好きで、黒澤明とベルナルド・ベルトルッチはやっぱり凄すぎる。たくさん映画を観たところで、そこまでマニアックにはならずそこそこ王道をいった気がする。

俳優は、ベタにプラピとキアヌ、そしてマニアックにガブリエル・バーンとジュリアン・サンズが好きだった。今でもキアヌはものすごく好き。ただ、ひげは剃ってほしい。  

人生に影響を与えた作品たち

子どもの頃に見たものの中に、これは確実に自分のその後の人生に影響を与えたな、という作品がいくつかある。ので、暑苦しくご紹介する。

いまを生きる(Dead poets society)/1989年

これは、最初に見た時の衝撃もすごかったけど、その後ずっと心に残り続けた言葉があって。いつからか「座右の銘は?」と聞かれると「Carpe diemです」と答えるようになった。その花を摘め、今を生きろ。いまこの一瞬を、生きよ。自分の感じるがままに、己の道をゆけ、それがいばらの道であろうと。いつ死んでも悔いのないように。

ひどい喘息持ちで、何度も「死ぬのかな」という経験をしてきた私にとって、「その日その日一瞬を生きる」というメッセージは深く刺さったし、そう生きようとする若者の前途を塞いでいく大人たちの想いも、今見たら理解できる。でも、いつまでも私は反骨精神の塊で、キャプテンを呼びつづけたい。

ダンシング・ヒーロー/Strictly Ballroom(1992年)

忘れもしない、中1、初めての海外旅行の帰りの飛行機の中で見た映画。興奮のあまり一睡もできず、その後大学に入ってから競技ダンス(もちろんラテン)をやるきっかけになったのはこれ。ムーラン・ルージュなどで世界的に人気の出たバズ・ラーマン監督の処女作で、作りは粗いし突っ込みどころ満載だし競技ダンスも後で見たらヘンテコでおかしいんだけど、そんなことどうでもよくなるエネルギーと情熱に満ち溢れている映画。

既存概念をぶち破ろうとするプライド高い主人公、垢ぬけないけど芯の強いヒロイン(後半の変貌ぶりがまた素敵)、身分の差を超えた恋愛、汗しぶきを感じるほどかっこいいダンスシーン。腹の底から湧き出る想いは止められない、どんなに反対されても自分たちの表現を貫く、という二人の強さに、ブルッときたし、今見てもまだブルります。この映画を見てブルれる人間でずっといたい。

それにしても、この映画に影響を受けて競技ダンス部に入ってくる人の多さにびっくりしたもんだ。

MADE IN HEAVEN(1987年)

きましたよ!私的、ロマンス映画の金字塔。なんと日本で映像化していないという隠れた名作。先日ついにリージョンフリーのDVDを買ってしまいましたわ。嗚呼、30年ぶり(?)に見たけど、やっぱり大好きな映画。

嗚呼・・・ラストシーンのティモシー・ハットン!のこの表情・・・!(恍惚)

天国で愛し合った2人が地上に転生し、天国での記憶がない中で再び出会え愛し合えるのか?という話。不慮の事故で死んでしまって、天国で「俺は死んでない!」と狼狽えるティモシー、ひどい家庭に転生してろくでもない生活を送り自分のぶざまさに泣くティモシー、前世で両親だった2人と偶然再会してのわずかな心の交流(ここの演技に泣かずにはいられない)、どん底から這い上がり成功してもどこかで誰かを求めて彷徨っている所在なさげなティモシー。ただのティモシー推しになってますが、この人の繊細な演技のおかげで、ベタなストーリーが本当に宝石のような映画になっていると私は思うのです。主題歌もね・・・歌ったよね小学生の頃も、そしてさっきも・・・(名曲だと思うんだけどAmazon Musicにはない。なんてこと)

私は結局のところ超絶ロマンチストなんだな、と最近思います。前世からの縁とか、出逢えていないベターハーフとか、そういうことをどこかで信じたいけど斜に構えて生きてきた。でも、ここ数年、絶対うちら天国で仲良しだったよね?前か前の人生で兄弟姉妹恋人親子だったよね?みたいな人とばかり出逢っているので、もう自分のそういう面は受け入れて生きていくことにしました。私のマイクよ、見つけてくれてありがとう。

あとは、グッド・ウィル・ハンティングも、セント・オブ・ウーマンも、最近だとMAD MAX:FURY ROADやバーフバリなんかも、影響を受けた映画は数知れず・・・なんだけど、次は、マイノリティ的な意味で影響を与えた映画について書こうと思う。BがLするやつがメインです(←言っちゃう

読んでくださってありがとうございます。力が抜けたり元気が出たり、人間ってそんなもんかーと思ってくれたら嬉しいです。