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 最近、ハマっているものがある。ミキサーでつくるオリジナルのスムージーだ。材料は、バナナ、冷凍ベリーミックス、牛乳である。

 材料の鮮度なのだけれど、牛乳は消費期限が書いてあるし、冷凍ベリーは、冷凍なので使い切るまで数ヶ月先でも悪くはならない。しかし、バナナは生ものを使っているから、すぐダメになる。バナナの保管は、バナナフックを使う、フックがない場合は極力テーブルにバナナの皮を触れさせないようにカーブの内側をテーブル側にする、バナナの先端部分、いわゆる果軸の部分をテープで巻いておくなどすると長持ちするという話を聞いたことはある。エビデンスは知らない。わたしは、バナナを買ってすぐ食べるかどうかわからないから、出来るだけ青いバナナを買う。近所のスーパーに掲示してあったボードによると、バナナは輸入した直後は青くて固いのだそうだ。出荷前にエチレンガスで追熟を促し、お店では美味しそうな熟し具合になるように流通させて売っているそうだ。たしかに美味しそうに見えるバナナは、買いたくなる。けれど、すぐ食べるわけではないのだから、わたしにとっては、残念なバナナとしかいいようがない。
 そんなわけで、なるべく青いバナナを買ってきている。なので、美味しく食べられる合図、スウィートスポットなる黒い斑点がでてきた頃にスムージーにしている。

 話は変わるが、わたしはあまりテレビを見ないし、芸能界にもホントに疎くて、なんであの俳優さん、タレントさんを知らないの?と良く言われる。テレビの世界についてはあまり興味がないから仕方がない。そんなわたしに芸能人のプロデュースについて中学生の娘に言われたことがある。
 NiziUが韓国でデビューするときに娘から、「日本人は未完成でデビューさせてファンとともに成長していくという売り方をするけれど、韓国でデビューさせるときに未完成で売り出しても売れないんだって」YouTubeを良く見ている娘が誰かの話を聞いてわたしに伝えてきたのだけど、文化によって受け入れ方が違うんだなと思った。
 韓国好きのわたしの知人にこのNiziUの話をした。NiziUのデビュー当時のクオリティしか頭になかった知人は、韓国では出来上がって、最上のクオリティで売り出さないと売れないのに、なんで?と思っていたという。クオリティが上がった今だから売れているのかと腑に落ちたそうだ。

 このNiziUの話を聞いたときに、わたしが思い浮かべたのは、バナナの販売方法だった。青いまま売るのか、熟してから売るのかの違いだ。

 わたしは、バナナは青いまま売り出してほしいと思う。自分が食べたいときに食べ頃になるように自分でコントロールできるからだ。これは熟す過程を楽しむことにもなっている。芸能人のプロデュースも日本では同じなんだなと思う。成長過程もひっくるめて微笑ましく見守る。日本人は、そういう国民性なのだろうか。

 日本人の国民性を考えたら、日本でバナナを売るときには、バナナの熟し方を広め、掲題の写真のように青いバナナのまま売るべきではないだろうか?と思う。

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