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2022.11.27 鳥取~網野ツーリング【3日目】

網野~城崎(但馬海岸道路)

 朝7時に宿を出る。目的地の京都府京丹後市・網野駅に14時半に着けばいいので、この日の50kmの行程を7時間半かけゆっくり走る。もちろん途中の城崎温泉では観光の時間も想定していた。

 宿のすぐ隣には細い路地。

 宿の前で撮影。昨日お話をしたお客さんに見送られて出発。

 海沿いをずっと走って城崎温泉に向かう。

 兵庫県道11号、但馬漁火ライン。ここはかつて「但馬海岸道路」と呼ばれた有料道路だった。地形の険しさからか、民間の建設業者は手が出せず1962年9月に陸上自衛隊の工事により完成し、1965年供用開始。今の車道ができる前は幅1mの獣道で「犬(県)道」(犬しか通らない道)とまで呼ばれていたそうだ。(但馬の情報誌「T2」VOL.62 2007年4月に詳しく載っていいる)当時のニュースはヒョーゴアーカイブスで視聴できる。

 カーブの多い道を進んでいく。上り坂は10%以上は当たり前。

 カメラを水平にして写真を撮ると、坂がどれだけ急なのかわかる。

 宇日という小さな集落。ここの集落も車道が開通するまでは船でアクセスするか、前述の幅1mの獣道を歩くかのどちらかだった。この集落からも4年生以上は集落内の分校ではなく、歩いて片道1時間半かかる竹野小学校に通っていたそうだ。今では車で簡単に行くことができるが、以前はとても不便な場所であった。
 石川県に長い間住んでいた自分にとっては、この辺りの風景は能登半島北部、珠洲市の海沿いと似ていて懐かしさも感じた。

 集落を過ぎると再び上り坂で、標高は100mを超えた。リアス式海岸に沿った道はとても走りごたえがある。

 次に出てくるのは「田久日」という集落。この集落も道路が開通する前は「陸の孤島」だった。

 急坂急カーブの連続はまだまだ続く。

 竹野町から城崎町へ。竹野町の看板がTwitterの鳥にしか見えなかった。

 途中には「城崎カンツリークラブ」というゴルフ場もある。

 ゴルフ場にも上がってみる。不便な場所ではあるがにぎわっていた。トイレだけ借りて再出発。

 ヘアピンカーブの道を下って、城崎方面へ。

 ここは「御待岬」(地図)という。

 かつては橋があり、向こう側に渡れた。今でも橋があったことはわかる。

 城崎マリンワールドに繫がるトンネル。歩道の旧トンネルと車道の新トンネルがある。

 ホットココアを飲みながら海を眺める。

 日和山海岸の竜宮城(後ヶ島)。

 柳原神社にて。

 津居山の街並み。

城崎温泉観光

 城崎温泉に到着。

 山陰本線と交差。

 城崎温泉駅には傘の貸し出しもあった。

 駅前のロータリー。

 城崎温泉駅にて。カニの絵がたくさん。

 カニをイメージしたモニュメントもあった。

 海鮮料理の店が多め。

 3階建ての旅館などの建物が並んでいる。

 城崎温泉といえば大谿(おおたに)川沿いのこの景色が有名。

 まだ10時だが早めの昼食。その時間で唯一開いていた「大幸商店」へ。

 セコガニ丼。この辺りはカニが有名。

 大谿川沿いに進んでいく。

 車が多くてなかなか進まない。

 城崎温泉の奥の方まで来た。

 極楽寺にて。城崎温泉の街中に比べて人が少なく、落ち着く風景。

 ロープウェイの駐車場は空きがなかった。全国旅行支援の影響か、どこに行っても混んでいる。

 木屋町通りへ。

 昔はここも旅館だったのだろうか?

 建物の跡を発見。

 再び大谿川へ。11時半頃に城崎温泉を出発。

城崎~網野

 円山川を下っていく。

 港大橋を渡る。

 歩道橋と車道橋が並んでいる。

 真っ直ぐな道が続く。

 県境に向け峠越え。

 兵庫県から京都府へ。

 峠を越えて下り坂になる。

 久美浜湾の北側を通り網野方面へ。

 「ここから700m先まで離合困難区間多い」

 狭い道になる。

 「早いこと道を広げてくんにゃあ」

 久美浜湾の湾口、小天橋にて。歩行者専用の橋がある。

 小天橋から東へ。

 久美浜湾は湖のような見た目。

 国道178号へ。夕日ヶ浦木津温泉を回避する木津バイパス。2022年11月開通。

 舗装がきれいで新しい道というのは分かっていたが、1ヶ月前に開通した道というのは分からなかった。

 夕日ヶ浦木津温泉駅へ。和風の小さな駅舎。

 地元の高校生が作ったサイクルラックがあった。輪行袋の貸出もあり、返却はカゴの中へ。

 右側方向は✕が書かれている。なぜだろう?

 国道178号引原峠へ。

 東経135°通過。

 ここから網野町まで下り。

 この日は網野駅から列車に乗って輪行するのだが、その前に行きたい場所がある。

 来たかった場所はここの交差点。「長田交差点」という。2018年の5月にも来た場所だが、ここで下関〜青森の本州日本海側の自転車走行軌跡が繋がった。本州日本海側の完走達成、これで自転車日本一周に一歩近づいた。

輪行:網野~松山

 網野駅に戻り自転車を分解。特急は全席指定だが、豊岡駅に駅員が電話して座席の有無を確認という遠隔での特急券販売業務を行っており、発券に20分もかかった。網野駅から特急に乗車する場合は早めに着いておく必要がある。

 特急はしだて5号、丹後の海車両。2回目の乗車。

 松山まで6時間半の鉄道旅が始まった。

 特急ではあるが途中から快速として運転する。

 内装にこだわった車両だが、木目シールの剥がれが気になった。

 豊岡駅に到着。

 アイティ豊岡で夕食を買って駅に戻る。

 次に乗車するのは特急かにカニはまかぜ。

 キハ189系は初乗車。

 播但線は播但連絡道路と国道312号とだいたい並走する。姫路まで2時間ほど。

 姫路駅にて。10分ほどの時間で急いで新幹線に乗り換え。

 姫路から岡山は新幹線でたったの19分。特急券だけで2500円もする。

 岡山に着く頃には真っ暗。ここから特急しおかぜへ乗り換え。あと3時間。

 特急しおかぜ8600系で松山まで。松山到着は21時40分だった。

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