見出し画像

宝生舞②受容と拒否、祈りとあきらめ

(写真集「宝生舞+篠山紀信」紹介記事の第二弾です)


正面と、後姿。
前者には優しさを、後者には哀しみを感じる。言い換えれば、受容と拒否、祈りとあきらめ、みたいな。

アイドルのイメージを大事にしたいなら、前者の雰囲気で通すべきなのだろうけど、後者みたいなものもピックアップしたあたりに、篠山紀信の屈折した「理解」を感じなくもないかな。

正面にも、彼女らしさは出てると思うものの、むしろ、後姿に、当時の彼女の「何か」が現れている、と感じるのは、僕だけだろうか。


(初出「痩せ姫の光と影」2010年6月)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?