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踊子の吐息

ブログのトップ画。
ジャン・ジャンセンというアルメニア人画家の作品から、下3分の1をカットして、使うことにした。
タイトルは「踊子の吐息」。それにふさわしい、きゃしゃな、やつれ気味の美しさが、よく描かれてると思う。
なお、下をカットしたのは、きゃしゃな雰囲気を強調するためだが、本来、上記の形で鑑賞すべきものだ。
少女、あるいは少女っぽさを残した体の美しさ。ルノワールの豊満さとも、ジャコメッティの記号的な細さとも違う、独特な魅力が、そこにある。頽廃的であっても、清潔さや可憐さを失わない少女、もしくは少女的な存在は、それ自体がファンタジーだから、そのままデッサンすれば、こんな魅力的な作品になる、ということか。この女性、体型も日本人に近くて、親しみが持てる。

ちなみに、グルっぽのトップ画は、若き日の浅丘ルリ子。中原淳一が絶賛した時期のブロマイドを、トリミングしたものだ。若い頃のオードリー・ヘップバーンと迷ったあげく、ありきたりじゃないほうにしてみた。


(初出「痩せ姫の光と影」2010年5月)


その後、痩せ姫本出版にあたり、トップ画をその表紙絵に変えた。ただ、この「踊子の吐息」は別館(痩せ姫の光と影Ⅱ)のトップ画として今も健在。自分としても、愛着がある。
あと、グルっぽというのはアメブロがやっていたコミュニティサークルのことだが、そのサービス自体が消滅してしまった。

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