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酒井法子と小さな死

今さら感も漂うものの、酒井法子について、ちょっと書いてみる。
彼女がクスリに走った理由について、以前、どこかのブロガーさんが、深い分析をしていて、それを記録しておきたかったので。

幼少期に、愛情に恵まれなかった人は、大人になっても、生への不安にとらわれ、自殺を考えたり、食や性をめぐって葛藤することが多いけど、彼女もまた、そうだったのだろう、と。
そのブロガーさんは、
「クスリに溺れることで、彼女は小さな死を味わい、そうやってバランスをとっていたのでは」
という意味のことを書いていた。

僕も、それはかなり当たってると思う。
そして、デビューこのかた、あまり好きじゃなかった彼女を、あの事件で、少しだけ好きになった。


(初出「痩せ姫の光と影」2010年6月)


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