問いたるや、真の賢者とは？

小春日にて　近しき女房たち　語らいて

暫くぶりに　個々の近況たるを　語るうち

一人の女房　人の悪しき近況を　眉ひそめてぞ聞く

その女房　誠　正しき者と　おぼゆるか

内内にて　語れるを　心許して話せる者に　

諭すような素振りを　あらわに見せるを

真の賢者であろう者か

問いたるや　問いたるや

我　思うに

各々　我尺を持ちて　然るに

その尺を　他の者に

あてがうこと　然るべからず

我　思うに

聞いて　うなづいき

決して　我が尺を　あてがうことなき者こそ

真の賢者なり

各々方　いかが思しきや

我　新しき年の　近況の学びなり