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連休明け5日

[「梅雨あけ10日」というのがあるが、「連休あけ5日」もあるのかもしれない。
連休のことは

「つらいなあ~、こんな世にだれがした」

の始めに五月の連休のことを 書いた。

2023年5月10日 17:31
 連休、一日だけ帰省した息子と孫
急に入った予定に レストランの予約も取れず、一夜の泊まりに布団の準備
それでも、君たちの帰省がうれしくって、ばあちゃんがんばった!
楽しいうれしい時間は あっという間に流れ
帰省後は 二日寝倒した!
年行くとなかなか疲れが取れへんもんやなあ
折角 治りかけたしわがれ声も 又出なおし!!

 お天気が心配だったが連休帰省日は どうにか晴れのお天気。
一泊泊まりの翌日は「お墓詣りをしたい!」と言うので、前日に墓花を購入して準備をしておいた。
 無理もない、2019年5月に 息子は妻を「乳癌」で亡くしている。
出産後2年半で現れた「しこり」が「癌」と分かり、嫁の実家の近くにマンションを購入し、7年のがんばりで孫が小学5年生に上がったばかりの5月に、がんばりの糸は切れた。
息子は妻の両親とその姉家族に支えられ、子育てと仕事それに家事をこなして、コロナ禍を乗り越えて来たのだから…
それまでは、私にも知らせず 突然 日帰りでお墓参りに来たこともあったという。

 丁度お寺では長年 拝観謝絶の「三門(山門)」「唐門」「方丈」そして「法堂と天井龍」の拝観をしていた。
珍しい拝観のお知らせは 管長様からのご案内をいただいていたので、是非孫や息子に見せておきたかった、good chance!と ばかりに拝観することが出来た。
 中学生になった孫が どこまで千利休と豊臣秀吉のことを知っていたのかわからないが、とにかく本物を見る機会を持てたことを うれしく思った。

 千の利休が赤色の山門を通る所に「自分の像を造った」のが、秀吉の逆鱗に触れ「切腹を申しつけられた」ことは余りにも有名な話である。

案内してくださった「管長様へ ご報告を!」そろそろしなくてはいけない頃に、私は不覚にも転倒してしまったのだ。

 連休明け5日目、12日(金)の朝 身体がだるく猫のミューが起こしに来るも、なかなか起きられず、それでも ゆるりと柔軟体操をして、気が付いた。
「この部屋は殺風景でなにも飾りがないなあ」
息子と孫が帰って来た時用の隣りの部屋には 孫の写真がいっぱいある。 そうだ、その一つを持ってこよう!

 ラジオ体操が終わったその足で 私は孫の写真を取りに行った。
孫の1歳の時に 私が描いた絵本を前にハイハイをしているところを ママが「はい、こっちむいて!」と声かけして パチリ!と 撮った写真。
お嫁ちゃんが お礼のつもりでこの写真を撮って送ってくれたのだ。
出窓に置いてあるその写真は いつ見ても本当に可愛い!
それを取ろうとして 出窓の前のソファーに片足を置いた。
途端、ぴよ~ん!!と、私が 宙に浮いたのだ。
トランポリンみたいに片足で跳ね上がって天井が見えた。
私はふんぞり返ったようだった、と 思いきや、一瞬 スローモーションのように自分の宙に浮いた姿が 見えたようだったが 次の瞬間、バ~ン!!
硬い板の間の絨毯の上に仰向けになっていた。 
その直後 頭蓋骨と尾てい骨に電撃が走ったが 写真はたしかに持っていた
背中の筋肉の衝撃が 半端じゃない! 
しかし、私は起き上がりながら
「いや! 倒れた、倒れてしもた!」と思いながらも
自分の部屋に孫の写真を掛けていた。

それからは、首を振ると頭がじわり!
首もむち打ちのように痛い?のか何なのかわからないけど、いつもと違う。
午前中は生協の配達とクリーニング屋さんがくる。
ご近所さんに 話をすると
「お医者さんに行っといで、明日は土曜日やろ?何かあったら困るよ!」とアドバイスをくれる「うちのお父さんもこけて頭でガラスを割って血だらけになってるの U病院で手当てしてもろたからU病院に電話し! U病院の 電話番号言うから…」
「ありがとう!」私は電話番号をメモして、電話した。
「うちは 外科はありますが、これは脳神経外科ですわ!」と言われ、それでは、といつもお世話になっている病院に電話するも「脳神経神経外科はない」と言う。
そうや、私が以前 救急車で運ばれて、脳腫瘍を手術してもらった病院!
あの病院の名前なんやったっけ?
一向に思い出せないので、ご近所さんに聞くも
「そやなあ、名前なまえ 何ちゅうた病院やったかなあ…?」
二人で混乱した頭で思い出そうと思っても なかなか思いだせない。
夕方には整体が入っていたので、とにかくキャンセルの電話をすることにした。
整体の先生に事情を話すと
「頭や身体の打ち身は 後から出てきますから、病院行った方がいいですよ
脳神経外科の病院ですか、A病院ですな。電話番号?ちょっと待ってください。いま調べますから…」
何と言うご親切! スマホでない私が助かった!のは言うまでもない。
先生は
「後で報告してくださいね、お大事に!」と言ってくださった。
とにかく、私は診察時間と休診日を聞き、夕方の診察がないこと、土曜日は午前中やってることを確認して、翌日の朝一番にタクシーで行くことにした

 救急車で運ばれたA病院は 私が月一で診察を受けている病院の向かい側にある。35年ほど前になるから 診察券も処分してしまっている。
事情を話すと
「脳神経外科と整形ですね。脳神経外科の方が空いているので、こちらからにしましょう。2番目ですからここで待っていてください」と、案内してもらって なかなか親切だなあ、と感心した。
待ち時間に20分ほどあった。
私は2番目、1番の人は車椅子の老ご婦人、ご主人と息子さんが付き添って来ているが、なかなかやさしい接し方をしていて 見ているこちらがホッとする。
看護師さんが名前や年齢、誕生日など「診察前の質問」をされている。  年齢を聞かれて ハッキリ答えられないのを ご主人や息子さんが「84歳やでえ」とカバーされているのを聞いて、ドキッとした 私よりたった4歳しか変わらない。 
質問の度、老婦人が
「外へ出えへんから… 家に居るだけやから…」とか「うちの人がいるから…」等、弁解するような言葉が小さな声なのに 気になった。
いくらいいご主人でも そんなんかなあ…?
4月に突然亡くなった友人も ご夫婦仲はとてもよかったし、友人は行動派なんであちこち旅行される、友達も多い。それらに夫君は いつも同行されていた。
世間で言う「濡れ落ち葉」?
私から見ても「ええなあ~」と思いつつ、彼女の心境がなんとなくわかる。

私の診察は手を折り曲げたり、等々その結果
「この写真を見るかぎり首も大丈夫でしょう!」と、整形へ回された。  そこで少し待って名前が呼ばれた。
「どうしました?」
マスクの上顔が なかなかきりりとした若い先生、私はまた「しかじかかくかく」と話す。
「レントゲン撮りますか?」聞かれて、一瞬考えた。
場所が場所だけに「いえ、いりません!」と即答。で、「尾てい骨にヒビが入ってたら どんな症状になります?」と聞いていた。
「そうですねえ。おしっこがでにくくなります」
「ああそれなら、大丈夫です。近いほうですから…!」
「痛み止めは?」
「いらないです。ありがとうございました」
なんのことはない、全て大丈夫だった。

 今日「note」を読んでくれている友達から 
「最近、忙がしいん?」と聞かれ
「なんで?」と 聞き返すと「『note』の更新しばらくないから…」と、お優しい言葉に、この話を又長々としゃべっていた。

 2つ同時進行で記事を書いているのだが、どうも頭を打ってから文章がはかどらない。
「浮かばない」ことはないけど、「まとめられない」注意力散漫、目が見えにくいし なんだかふわふわしている。
これが【5月病】に代わる【連休明け5日】なのだろう!
と、自分で納得することにした。


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