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印刷場が違えば

国鉄の普通入場券。
10円時代は赤線入場券でした。

昭和38年 B型硬券 無地紋 赤線 10円 塩山駅

この赤線入場券も研究すれば凄く奥が深いのですが、さておき、「普通入場券」の表題文字は最上段でした。
これは20円 30円 60円の時代になっても、そうでした。

国鉄では昭和53年の7月8日から、80円時代に入りますが、ここで劇的に変わります。原則的に、この80円時代には、駅名が最上段に上がり、大きく印刷され、「普通入場券」は、駅名の下になりました。

昭和53年 B型硬券 無地紋 80円 藤沢駅


ただし、大阪印刷場で印刷された入場券は、この後も最上段に「普通入場券」の券が続いていきました。

昭和57年 B型硬券 無地紋 120円 新大阪駅

20円 30円時代から、あまり変わっていなく、イマイチ迫力に欠けるかな、という感想をもって当時は集めていました。関西人ながら・・・

時代は国鉄からJRグループに変わります。

ある日、久々に買った硬券入場券では、

駅名が最上段で大きくなっていました。

昭和62年 B型硬券 無地紋 120円 JR東海 新大阪駅

JRになり、新幹線がJR東海になったことで、新幹線窓口の硬券入場券が名古屋乗車券管理センター(旧.名古屋印刷場)で印刷されたものであったからでした。
当時はまさか新大阪で、このタイプが出ることが新鮮でした。

平成元年 B型硬券 無地紋 120円 JR東海 新大阪駅

詳しくは経緯を書けませんが、□海マークのものも出ていました。

平成元年 B型硬券 無地紋 120円 JR東海 京都駅

同様のケースに当てはまる京都駅も。

平成元年 B型硬券 無地紋 120円 JR東海 大阪駅

在来線はJR西日本なので、大阪乗車券管理センター(旧.大阪印刷場)のもので、□西マークが付いただけの以前からの様式でした。

新大阪駅で言いますと、この大阪センターでも、□海マークの入場券も印刷していたことがあり、少し希少度の増した券を見かけます。


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