姪っ子が怯えている

実家で1歳の姪っ子と遭遇する度に、姪っ子は顔色を変えてヨチヨチと逃げ、壁の隙間から怯えた野良猫のように僕の様子を伺う。

最近はその動作に加えて「コワイ....コワイ....」と言葉を発するようになった。
1歳にして、僕から滲み出る負のオーラを感じ取っているのだろうか。

周りの大人たちが「オジさんだよ。怖くないよ。バイバイしな」と言うと、100点の満面の笑みで手を振ってくれる。かわいい。1歳にしてよく空気が読めるので子どもは凄い。そして僕はいつの間にかオジさんになったのだと気付く。


今の会社に新入社員で入社した時には「とうとう平成生まれが入社する時代になったのか!」と、よく周りのオジさん達に興奮しながら言われたし、何なら今でも「ピチピチの平成生まれです」と僅かに思っている。後輩にそんなこと言ったら、恐らく「もう若くないぞオジさん」と言われるだろうけど。そんな平成生まれのオジさんを令和生まれの子どもは、怯えたような目で見つめてくる。


そんなオジさんと呼ばれるくらい大人になると、何かと色々なことに鈍感になる。

先日読んだ本に『長年生きていると、慌てず騒がず、少しずつ鈍感になっていく。そうやって鈍感になっていかないと、生きていくのはむずかしい。』という言葉があった。妙に納得してその言葉が頭から離れない。

いちいち気にしていたらメンタルが持たない。
姪っ子に嫌われたくらいでは気にしないのだ。


今日も強く生きよう。

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