ヘッダー画像を3時間かけて作ったことと本の話
ようやくnoteを始めて、3ヵ月になりました。そこで、クリエイターページのヘッダー画像を作ることにしました。
今までは、noteの操作方法や、作品を掲載するだけで、精いっぱい。ヘッダー画像まで手がまわらなかったのでした。
他の人のヘッダー画像を参考に見てみると、小説、編集関係の人たちは、書斎を画像にしているのが、多く見うけられました。
よし、私もカッコよく書斎をイメージする写真を撮ろうと、昨日、悪戦苦闘した次第でした。
奮闘すること3時間、できた写真をヘッダー画像に挿入しました。
ところが、ヘッダー画像の長い帯状に映し出された私の写真は、意味不明。写真の中央が出てきているだけでした。(ガックリ)
あれを見て、なんだかわかる人は、おそらくいないでしょう。
しかし、3時間もかけて撮影した写真。愛着が出てきているので、そのまま使うことにしました。
でも、説明しないとわからないと思うので、この記事を書くことにしました。
この記事の見出し画像が元の写真です。中央の本は アトランさやか 著 『ジョルジュ・サンド 愛の食卓』です。外カバーははずしてあります。
カバーをはずしても、こんなきれいな絵がでてくるのは感激です。益子実穂氏の切り絵です。
右はじの紅茶カップはウエッジウッド。いつもは、我が家のサイドボードに飾られてあります。(普段は安いカップを使っています)
他にも写真を撮影したので見てください。
この写真の本は 中野香織 著 『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』です。ブルーがとてもきれい。英国なので、私が撮影したロンドンの写真を置いてみました。(本の内容がわからなければ、意味がわからないのですが)
この本は カズオ・イシグロ 著 『特急二十世紀の夜と、いくつかの小さなブレークスルー』。
ノーベル文学賞受賞記念講演を本にしたものです。お祝いだから赤なのでしょうか。
ノーベル賞なのでフクロウ博士を置いてみました。(なんか、こじつけっぽい)
カズオ・イシグロ氏のことは、ノーベル賞を受賞するまで、あまりよく知らなかったのですが、受賞後、NHKでイシグロ氏の白熱教室が再放送されました。
テーマは、なぜ小説を書くのか。なぜ小説を読むのかという、哲学的な話でした。
そのときの話で、ノーベル賞受賞理由としてあげられた「世界へのつながりという幻想の下の深淵を明らかにした」の意味がわかりました。
TVでは第二次大戦中のフランスを例に、イシグロ氏は話をしていました。
ナチス統治下でレジスタンスに参加した人々と、ナチスに協力的だった人の溝についてでした。
この歴史的な考察については、本でも語られています。興味のある方は読んでみてください。
それにしても、TVでのイシグロ氏の語り口は、私にはとても魅力的に映りました。
イシグロ氏は、ソーシャルワーカーの仕事をしていたせいでしょうか。語りかけるような、しゃべり方は氏の率直な人間性を感じさせました。
講義内容も刺激的で、私の創作活動にとって、おおいに参考になりました。
このように本に求めるものは、もちろん内容ですが、ただ、あらためて本のカバーをとってみると、また違うことがわかった気がします。
本を作った人たちの、本への愛情です。
ヘッダー画像はうまくいかなかったのですが、それがわかったことが良かったと思っています。
作品掲載 「小説家になろう」
華やかなる追跡者
風の誘惑 他
「エブリスタ」
相続人
ガラスの靴をさがして ビルの片隅で
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